■チェス元世界王者に出頭要請、プーチン政権批判のデモ先導
【モスクワ=瀬口利一】
ロシアのプーチン政権を批判するデモ行進を14日にモスクワ市内で先導し、露治安当局に
一時拘束されたチェス元世界王者のガリ・カスパロフ氏が、大衆を扇動した疑いで連邦保安局から
出頭要請を受けたことが17日分かった。
プーチン政権は、治安警察を大量動員した今回のデモ取り締まりを「テロ活動や過激主義の防止」
として正当化し、欧米諸国などからの批判をかわす狙いとみられる。
インターファクス通信によると、連邦保安局は、カスパロフ氏が今月上旬にモスクワの有力ラジオ
放送に出演、デモを予告したことや、同氏が率いる政治・社会団体の機関紙に反政府活動を支持
するかのような写真、記事を掲載したことを捜査対象にしている模様だ。尋問は19日に行われる
予定で、カスパロフ氏は釈明のため、出頭要請に応じる方針。
ロシア刑法によると、大衆扇動罪は、メディアなどで「過激行動」を挑発して社会不安をあおった者に
最高禁固3年を科すと規定している。
(2007年4月18日20時44分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070418i213.htm 関連
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http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1176649774/