露大統領故郷でも2千人集会「見せしめ」に百人以上拘束
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【モスクワ=緒方賢一】
街頭行動でロシアのプーチン政権を批判する連合組織「もう一つのロシア」は15日、
モスクワに続き、大統領の故郷サンクトペテルブルクで集会を強行し、
警察が100人以上を拘束する事態となった。
影響力の乏しい連合組織に対する政権の徹底した圧力は、
年末の下院選挙、2008年の大統領選挙に向け、
政権批判の高まりを封じるための「見せしめ」と言えるものだ。
集会は中心部に近いピオネール広場で開かれ、2,000人以上が参加し、
大統領と、サンクトペテルブルクのマトビエンコ市長の退陣要求などを叫んだ。
インターファクス通信によると、集会終了後、中心部に向けてデモ行進を始めようとした
参加者100人以上が警官に拘束されたという。
ラジオ局「エコー・モスクワ」によれば、3人が負傷し病院へ運ばれた。
モスクワでの14日のデモは、警察が多数の参加者を拘束し、
暴徒化したわけでもない参加者を棍棒(こんぼう)で殴るなど、実力行使した。
人権団体「モスクワ・ヘルシンキ・グループ」のリュドミラ・アレクセーエワ代表は、
「集会やデモの権利を認めた憲法に違反する」と、警察の対応を厳しく批判した。
「もう一つのロシア」には、カシヤノフ前首相やチェスの元世界王者カスパロフ氏ら
知名度の高い人物が名を連ねるが、両氏が率いる団体は会員や地方支部の数が足りず、
下院選挙に参加できない。
このため、街頭行動に打って出ることで政権側の厳しい取り締まりの実態を国外に伝え、
「民主主義の後退」を指摘する欧米のプーチン批判を高めるよう促す戦術を取っている。
プーチン大統領は、「安定」を求める国民から高い支持を得ている。
任期切れとなる来年春以降の体制の行方を左右するのも大統領の意向次第といわれ、
「もう一つのロシア」は政権に脅威となるような存在ではない。
下院では与党「統一ロシア」が7割近くの議席を占め、
メディアも管理下に置き、プーチン大統領は強大な権力を築いた。
大統領が、たとえ影響力の弱い勢力といえども、今回のように容赦なく取り締まるのは、
これから本格化する選挙戦での政権批判を抑えるとともに、
「街頭行動がウクライナのような政治危機に発展する事態を恐れているため」(消息筋)
とみられている。
欧米各国はこれまでも、プーチン政権の「強権統治」ぶりを批判してきているが、
今後、こうした声がいっそう強まるのは確実だ。
(04/15 23:37)
★ ソースは、読売新聞 [日本] とか。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070415i115.htm ★ 関連スレ。
【ロシア】 反政権派「もう一つのロシア」 きょうモスクワで7000人デモ行進…政権との対立はますます
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1176523906/ 【ロシア】ロシア反政権デモ 治安当局が100人以上を拘束[04/14]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1176553976/ 【ロシア】モスクワの反政府デモ取材中に毎日新聞の記者が警官に殴られ軽傷[4/15]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1176588245/ とか。