アラブ諸国の一部は米国だけでなくイランにも批判的 世論調査 - 米国
【ワシントンD.C./米国 29日 AFP】アラブ諸国は、イラクにおける米国の役割に極めて批判的であるが、
一部の国はイラクに対するイランの影響力についても好ましく思っていない。28日に発表された世論調査で、
このような結果が明らかになった。
調査は、米世論調査会社ゾグビー・インターナショナル(Zogby International)とアラブ・アメリカ研究所
(Arab American Institute)が、2月6日から3月10日まで、エジプト、サウジアラビア、ヨルダン、UAE、レバノンの
5か国、計3400人を対象に実施した。
4年前にイラクに進攻した米国がイラクで果たしている役割については、圧倒的多数が「良くない」と答えた。
国別では、ヨルダンの96%を筆頭に、エジプトは83%、レバノンは76%、UAEは70%、サウジアラビアは68%の人が
「良くない」という回答をした。
イランがイラクに及ぼしている影響については、サウジアラビアで78%、ヨルダンで73%、レバノンで69%、
エジプトで66%の人が「良くない」と答えた。
調査を行ったアラブ・アメリカ研究所は、「アラブ諸国は、イラク戦争が隣国イランを勢いづかせ、イラクの
事実上の内戦状態が拡大することへの懸念を抱いている」と指摘している。
http://www.afpbb.com/article/1468152