低価格ロケットの打ち上げ実演「成功」と 米企業
米フロリダ州ケープカナベラル(ロイター)
米カリフォルニア州のベンチャー企業「スペースX」が開発を進めていた
低価格の宇宙ロケット、ファルコン1号の打ち上げ実演がこのほど行われた。
ロケットは宇宙空間に到達し、同社トップのエロン・マスク氏は実演が
成功したとの見方を示した。
ファルコン1号は、全長21メートルの2段式ロケット。昨年3月に試みた
初の打ち上げは、腐食した止め具が原因で打ち上げ直後に燃料漏れと
火災が発生し、失敗に終わっていた。
今回の実演では、ソフトウエアのトラブルなどで打ち上げが直前に
2回延期された末、日本時間21日午前、西大西洋マーシャル諸島の
クワジェリン環礁から発射。5分後に第2段ロケットが自動的に停止し、
軌道周回に至る前に落下した模様だ。しかし、マスク氏は記者会見で
「発生したのは単純なトラブルとみられ、修正は難しくない」と述べた。
スペースXは、宇宙への物資、人員輸送を、市場の5分の1という低コストで
実現させることを目指している。ファルコン1号の価格は約700万ドル
(約8億2000万円)。同社ではさらに、有人飛行が可能なカプセル型宇宙船、
ドラゴンの開発も進めている。米航空宇宙局(NASA)から助成を受け、
国際宇宙ステーションへの試験飛行を実施する予定だ。
マスク氏はファルコン計画の見通しについて、「実演はこれ以上必要ないと
思われる」と語った。次回は軍事通信衛星の打ち上げを予定しているという。
※依頼あり
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1168845943/523 ◆ソース 「CNN.co.jp」 3月25日
http://cnn.co.jp/science/CNN200703250001.html