2007/03/22-14:42 記者とタリバン幹部の交換は遺憾=米がイタリアに表明
【ワシントン21日】
米当局者は21日、アフガニスタン南部でイスラム原理主義勢力タリバンの武装勢力に拘束されていた
イタリア有力紙レプブリカのダニエレ・マストロジャコモ記者の解放と引き換えに
タリバン幹部数人が釈放されたことに関して、イタリアに遺憾の意を表明した。
(写真は3月20日にローマのチャンピーノ空港に到着したマストロジャコモ記者)
同当局者は、同記者とタリバン幹部の交換は、アフガニスタンでタリバンと戦っている北大西洋条約機構
(NATO)軍兵士やアフガニスタン軍兵士が同様の拘束に遭う危険を増大させると指摘した。
マストロジャコモ記者は2週間拘束された後、解放された。アフガニスタン大統領府は、
同記者を解放させるためタリバンの捕虜数人を釈放したことを認めている。
大統領府は釈放した人数については明らかにしていないが、アフガニスタンの通信社は
タリバン司令官の話として、5人の捕虜が釈放されたと伝えていた。
米当局者は「われわれとしても同記者の解放を喜ぶものであるが、同記者の解放を取り巻く状況に
若干懸念を抱いている」とした後、「人質の無事帰還を実現するため、あらゆる適切な手段を用いるが、
人質を取っている個々のグループに譲歩はしないというのが米国の政策である」と述べた。
そのうえで「これらの譲歩はNATO軍やアフガニスタン軍の兵士の危険を増大させる。
米国はこうした懸念を外交ルートを通じてイタリアに伝えた」と付け加えた。 〔AFP=時事〕
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_int&k=20070322011578a ■関連スレ
【アフガニスタン】拉致されたイタリア人記者解放 タリバーン囚人と交換で[3/21]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1174560069/