来年3月2日に予定されるロシア大統領選挙まで1年を切った。
プーチン大統領は憲法の規定に従い、2期満了後の退任を表明しており、その後継者
が誰になるかに注目が集まっている。
今のところ、ドミトリー・メドベージェフ第1副首相(41)と、2月の内閣改造で
第1副首相に昇格したセルゲイ・イワノフ前国防相(54)が有力視されているが、
プーチン氏が退任後も実権を握り続けるとの観測が強い。
メドベージェフ、イワノフの両氏はプーチン氏と同じサンクトペテルブルク出身で
大統領の側近だ。両氏ともこれまで大統領選への出馬を否定してきたが、2月15日
の内閣改造以降、テレビなどメディアへの露出度はプーチン大統領に次いで高く、
「大統領が側近2人を競わせている」(政治アナリスト)とみられている。
ただ、2人ともカリスマ性に欠け、今月初めの全ロシア世論調査センターの支持率調査
では、メドベージェフ氏が19%、イワノフ氏が15%で、プーチン大統領の52%に
大きく引き離された。
「大統領は最後まで後継者を指名せずに自分の権力を保持し、退任後も国家戦略に
関する新たな評議会や基金の代表として実権を握る可能性が高い」(同)との観測
もある。
12年の大統領選でプーチン氏が再登場する可能性も取りざたされている。
メドベージェフ氏は90年代初め、プーチン氏と共にサンクトペテルブルク市庁舎に
勤め、00年の大統領選挙ではプーチン選対本部長となった。大統領府長官を経て
05年12月、第1副首相に就任。天然ガス企業「ガスプロム」の会長も兼任する。
今年1月にスイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に初参加し、
国際デビューを果たしたが、演説に迫力がないのが難点だ。
一方、イワノフ氏はプーチン氏と同じソ連国家保安委員会(KGB)の元スパイ。
98年にKGBの後継機関、連邦保安庁(FSB)の副長官として当時、長官だった
プーチン氏を支え、01年に国防相に任命された。これまで軍事・航空産業の再編を
行い、産業界の信望が厚いとされる。
英語が得意で歯切れのある発言で知られるが、国防相時代に大胆な軍改革を行ったため
軍側からの反発は根強いとされる。
ニュースソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070320k0000m030108000c.html 関連スレ
【ロシア】地方議会選でプーチン与党圧勝、大統領翼賛色強まる 野党候補者の選挙登録拒否も[070313]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1173749408/l50