イスラム系勢力による反政府活動などで政情不安が続くレバノンで今、国民の間にこう
した政治・経済分野の混乱を1日も早く回復させたいとの動きが活発化している。
同国ではシニオラ首相の退陣を要求するイスラム系勢力が、首都ベイルートを拠点に
反政府政府活動を継続、この日で100日目を迎えた。
その間、経済への影響が著しく、このため中立系の団体がこの日、経済の回復を願って
ベイルートで、無料で昼食を配る活動を行った。
アルジャジーラのゼナ・ホドル記者によると、フリーランチを計画したのは、ビジネス
マン、若者、そして現状に不満を抱く者たちで組織する団体「3月11日」。
「同団のスローガンは『共存』」と語るホドル記者は続けて、「とはいえ、彼らには
政治的スローガンはない」と伝えた。
「3月11日」はこの日のイベント会場としてベイルートの中心地を選んだが、その裏
には政治混乱に伴う経済低迷を一気に振り払う狙いがあった。
参加者のひとりは「レバノンを死に体にしてはいけない」と訴え、また、別の参加者は
「これをレバノン再生の日にしよう」と呼び掛けていた。
一方、このフリーランチの会場から少し離れた所では、テント生活をしている反政府勢
力のメンバー数百人が、政府打倒運動100日目を迎え、気勢を上げていた。
同勢力には政治、経済混乱を来たしている彼らの政府打倒運動を終わらせる様子は
まったくない。
同運動を主導するイスラム圭シーア派勢力、ヒズボラとアマル、そしてキリスト系の
自由愛国者運動は依然、ベイルート中心部で座り込みを継続する構えだ。
反政府派は市内の広場ふたつを占領、シニオラ首相退陣を求める声を強めている。
このため同地区にある洋服店、レストランなどは抗議テントの出現とともに、閉店を
余儀なくされている。
座り込みを続ける反政府勢力メンバーのひとりは「ここにいつまででも座り続ける覚悟
だ。座り込みから100日が過ぎたが、われわれの目標が成就されない限り、ここを
動くことはない」との強硬姿勢を崩さない。
これに対しヒズボラの指導者は「反政府派は国の団結を強化する妥協には応じる。それ
には政府側との対話が必要だ」と主張する。
地元の有力紙もこの混乱回避の必要性を強調する記事を掲載、政府、反政府勢力間の
歩み寄りに大きな期待を寄せている。しかし、両勢力は今のところ、中立系団体や有力
紙などの事態収拾呼び掛けに応じる気配を見せておらず、混乱は当面続きそうだ。
ニュースソース
http://news.livedoor.com/article/detail/3070650/ 関連スレ
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http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1173147205/l50 【イスラエル】レバノン進攻に関する報告書提出を最高裁が延期[03/07]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1173224580/l50