テロより怖い! 米で偽造デビットカード急増
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デビットカードから個人情報を盗み取り、買い物をしたり現金を引き出すなどの事件が
米国で急増している。
ゲーリー・バッキーさんは1月24日にドラッグストアでデビットカードを使って11
・71ドル(約1400円)の買い物をした。その後、2月1日までに偽造カードで2カ
所のATM(現金自動預払機)から2回、合計1000ドルが何者かによって引き出され
ていた。
1月末以降、少なくとも8銀行がカード不正により数千ドルの損害を受けている。米銀
行協会のマーゴット・モースバーグ広報担当は「デビットカードの不正使用、特に偽造に
よる被害が目立って増えている」という。
2004年の米銀行業界のデビットカード被害総額は5億4600万ドル。うち800
万ドルが暗証番号の盗用、1億9300万ドルが偽署名、3億4500万ドルがATMか
らの引き出しだった。
モースバーグさんは「銀行はあらゆる方法を使って預金者の保護に努めている。盗まれ
た金額は払い戻している」という。
しかし、VISAカードが世界で行った最近の調査で「最大の心配事」を個人・財政情
報の盗難としたものが64%で第1位だった。テロは58%で2位。以下、失職57%、
病気の流行55%、天災46%の順だった。
欧州、アジア、カナダ、メキシコではチップを埋め込んだカードに切り替えているが、
米国では対応が遅れており、カード利用者の不安は当分薄らぐことがなさそうだ。
(米デラウェア州ウィルミントン=レスリー・パパス)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/42763/