北米デンマークの首都コペンハーゲンでは3日、以前青少年向け施設だった
廃墟を不法占拠している若者数百人と、立ち退きを求める警官隊との衝突が
3日目を迎え、近隣諸国の外国人が騒乱に加わった。
3日未明に若者たちは大通りにバリケードを築いて放火し、30人余りが逮捕
された。
この日は警官隊への投石や、車両およびバリケード、ごみ箱への放火など、市内
各地で新たな小競り合いが報告されたが、前2夜のように暴動には発展しなかった。
衝突が始まった1日以来の逮捕者は643人となり、うち140人は欧州各国や
米国から加わった外国人だった。
また、3日未明に1人、2日に25人が負傷した。デンマーク市内で起きた騒乱
としてはここ14年で最悪とみられている。
ドイツやノルウェー、スウェーデン、フィンランドでは、デンマークの若者たち
を支持する抗議集会が行われた。
デンマークの左派勢力は、退職年齢の引き上げや学生向け優遇措置の削減が福祉
制度に悪影響を与えているとして、中道右派政権を批判しており、立ち退きへの
抵抗は反政府運動の象徴とされている。
ニュースソース
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200703040011.html