【ソマリア】ソマリアにＡＵ平和維持軍の第一陣　ウガンダ軍の兵士30人が展開へ［03/02］

政情不安が続くソマリアに１日、アフリカ連合（ＡＵ）平和維持軍部隊の第一陣が到着
した。派遣されたのはＡＵ加盟のウガンダ軍の部隊約３０人。

ソマリアでは１９９２年１２月、国連主導で米国軍部隊が派遣され、「希望回復作戦」
を展開したが失敗に終わり、米軍は撤退を余儀なくされた。ソマリアへの外国軍派遣は
約１７年ぶり。

同国軍部隊はこの日、ソマリアの首都モガディシオの北西約２５０キロにある、暫定政府
管理下のバイドアの空港に到着した。ＡＵはこれまで、国際社会に対し、ソマリア派遣
軍への資金支援を呼び掛けてきた。

ＡＵは現在、スーダン西部のダルフール地方にも平和維持軍部隊を送り込んでいるが、
資金の不足から装備などが貧弱で、十分な活動が出来ていないのが実情。

今回のソマリア派遣に際しては、主に欧州連合（ＥＵ）と米国が拠出しているが、必要
額には不足している。

ＡＵの平和支援作戦部のベリング・ムティムクル部長は「時間が切迫している。今回の
ソマリア派遣に向けた緊急資金援助が必要だ」と訴えている。

これに対してＥＵ側は今年１月、暫定政府のユスフ大統領が国内での若いに向けて積極
姿勢を打ち出すことを条件に、同資金援助を実施する方針を明らかにした。

これに対しユスフ大統領は１日、和解会議を４月１６日から約２カ月間、首都モガディシオ
で開催するとの決定を発表した。

この決定を議会で発表したユスフ大統領はさらに、「和解会議には国内外から３０００人
が参加、協議する」とも明らかにした。

一方、暫定政府に対抗するイスラム法廷会議側は、ＡＵが平和維持軍を派遣すれば、
自爆攻撃を仕掛けると警告している。

また、ムセベニ・ウガンダ大統領は今回の同国軍部隊の壮行会で演説、「モガディシオ
で武装勢力の武装解除を行うことはない。この問題はソマリア国民が決めることだ。
今回の任務はソマリア政府軍の再建を助けることだ」と言明した。

国連安全保障理事会は先月２０日、ＡＵ部隊のソマリア派遣を全会一致で決定した。
ソマリアでの今回の活動を実行するには、８０００人規模の部隊が必要とされるが、
現状で部隊派遣を決めているはのウガンダ（１５００人）、ブルンジ（１７００人）、
ナイジェリア（８５０人）の３カ国だけで、要員数も必要数の約半分にとどまっている。

ニュースソース　http://news.livedoor.com/article/detail/3055984/
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