スイス・バイオインフォマティックス研究所(Swiss Institute of Bioinformatics、
SIB)は16日、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)に関するデータベースを間もなく
公開すると発表した。
実現すれば、H5N1関連としては世界で初めて全面公開されたデータベースとなる。
これは、鳥インフルエンザに関する情報の収集と共有を目指して2006年8月に開催
された「鳥インフルエンザ情報共有の国際推進機構(GISAID)」の発案を受けたもの。
■アクセス制限されるデータ
GISAIDは、H5N1に関する情報収集、共有状況がともに不十分なため、政府や科学者の
鳥インフルエンザ対策が阻害されていると警告する。
米、ロスアラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory)など、鳥インフル
エンザに関する国際的なデータバンクはすでに存在するが、GISAIDは、それらの
データに関するアクセスは非常に制限されており補完的なものに過ぎず、公開
されたものが必要であるとしている。
■いずれは一般にも公開
情報はスイス・バイオインフォマティックス研究所によって提供され、始めの半年間は
登録したユーザーのみアクセスが可能となるが、それ以降は一般に公開される。
研究所の研究員は、「これによって鳥インフルエンザの遺伝子配列に関する情報が蓄積
される」と期待する。
ニュースソース
http://www.afpbb.com/article/1344871