タイ、警察長官を解任 権力中枢内に亀裂 2007/02/06 01:52
【バンコク5日共同】タイのスラユット首相は5日、ゴーウィット警察長官を解任
した。解任理由は明らかにしていないが、昨年の大みそかにバンコクで起きた連続爆
弾テロの捜査に進展がなく、責任を問われた形だ。
ゴーウィット氏はタクシン前首相に近かったとされる。昨年9月のクーデターを主
導した陸軍幹部はゴーウィット氏に不信感を持っていたとみられ、テロ捜査での同氏
の責任にたびたび言及。権力中枢内の亀裂が明るみに出たことで、支持率が低下する
暫定政権への新たな打撃となる可能性もある。
ゴーウィット氏は首相府に異動、警察長官代行にセリピスット国家警察顧問が就任
する。
警察当局は、爆弾テロへの関与が疑われるとして軍人を含む19人を拘束したが、
「証拠不十分」として民間人1人を除く全員を釈放。軍部はタクシン派の関与を示唆
したが、事件と同派とのつながりも明らかになっていない。
1月末には、バンコク市内の新聞社を狙って小型砲弾が撃ち込まれる事件もあり、
さらなる治安悪化でゴーウィット氏の責任を問う声が強まっていた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070206&j=0026&k=200702063928