米軍のイラク増派に関する上院の反対決議案をめぐる本会議採決を目前に控え、
民主党がブッシュ政権に対する攻勢を強めてきた。
2008年大統領選に事実上の出馬を表明したヒラリー・クリントン上院議員は28日、
ブッシュ大統領退任までの問題解決を要求。
バイデン上院外交委員長は「大統領が正しい方向に進んでいると思っている上院議員
は(全100議席のうち)20人もいない」と指摘した。
クリントン議員はアイオワ州での集会で「ブッシュ大統領は次の大統領に問題は
引き継がれると何度も言っているが、無責任の極みだ。憤慨している」と政権を批判。
そのうえで「イラク戦争は大統領が決定した。大統領が退任するまでに、米国を救い
出すことを期待する」と述べ、09年1月までに米軍撤退を含めイラク問題を全面的に
解決するよう求めた。
ブッシュ大統領は約2万2000人の米兵をイラクへ増派する方針だが、バイデン上院外交
委員長は同日のABCテレビで、今週に予定している反対決議案の本会議採択に自信を
示した。
ニュースソース
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070129AT2M2900329012007.html