東ティモールPKOへ
文民警官2人派遣
政府は二十六日、東ティモールで展開中の国連平和維持活動(PKO)に、
国際平和協力隊として文民警察官二人の派遣を閣議決定した。
二人は警察庁国際課国際支援官の世取山(よとりやま)茂警視長(44)と
同課課長補佐の宇都徹警視(47)=警視庁出身=。三十一日に出発、二月二日に現地入り。
同国警察の再建に向け指導や助言などの支援に当たる。
PKO協力法に基づく文民警察官の派遣は、五人の死傷者が出た一九九二−九三年のカンボジア(七十五人)、
九九年の東ティモール(三人)に続いて三回目。
二人の当面の任期は三月末までだが、今年夏ごろまで延長される可能性が高い。
現地では現在、国連東ティモール統合支援団(UNMIT)が、治安の維持や、
五月に見込まれている大統領選挙に向けた支援などを実施。文民警察部門には、
昨年末現在で二十九カ国から約千百人が参加している。
二人は首都ディリを拠点に、文民警察部門トップ(本部長)の特別顧問と顧問補佐官として
地元警察に対するアドバイスなどを担う。大統領選などを前に治安がさらに悪化する恐れもあることから、
拳銃を携行する。武器の携行は、カンボジア派遣時以来。
政府は連絡調整要員として警察庁などから別の三人も派遣する。
ディリの現地事務所で、日本側との連絡役など文民警察官の後方支援を行う。
東京新聞:
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20070126/eve_____sei_____002.shtml