厳寒のNYで道に迷い5日間 南米ガイアナ男性「保護」
2007年01月23日16時34分
道に迷って厳寒の中を5日間さまよった男性の話を、ニューヨークのデーリー・ニューズ紙が
報じた。さまよったのは山や森ではなく、ニューヨーク市クイーンズ地区の市街地だった。
同紙によると、男性は南米ガイアナからクイーンズに住む兄を訪ねて来た32歳。初めて
ニューヨークに来て1日もたたない17日、兄の家から散歩に出て、道に迷った。パスポートも
持たずに出かけたため、警察に道を聞けば強制送還されるのではないかと恐れて、聞けなかったという。
男性はニューヨークは怖い場所だと聞いていたといい、恥ずかしさも手伝って人に道を尋ねる
こともできないまま、さまよい歩いたようだ。時折、水を恵んでもらったほか食事もとらず、
零下5度にもなった夜間は放置された車や木材の下で寝たらしい。
21日、教会から自宅に戻る途中の人が途方に暮れる男性に気づいた。家に連れ帰って食事をさせ、
迷っていたことがわかった。義母の住所を書いたメモから家族と再会できたという。クイーンズは
土地が約280平方キロとニューヨーク市内では最も面積の広い地区で人口は約220万。世界で
最も多様な国の出身者が住む街とされる。
asahi.com国際
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