AP通信によると、米ルイジアナ州にある高齢のチンパンジーの保護施設
「チンプヘブン」で、人間で言えば40代後半にあたるメスのチンパンジー、
テレサが先週、メスの赤ちゃんトレーシーを生んだ。
不思議なのはテレサと同居している7頭のオスはすべて去勢手術を受けているのに、
いくらお盛んとはいえ、テレサが妊娠したことだ。
やむなく、同施設では「容疑者」7頭の体毛を採取し、親子関係を特定するための
DNA鑑定を行う。
施設の職員はテレサが失踪した8日朝に何かが起こったとみている。
同日遅くになってテレサが再び姿を現した時にはトレーシーちゃん抱いていたという。
チンプヘブンの広報担当、リンダ・ブレントさんは、「知らせを聞いた時は、職員
全員がちょっと驚いてしまいました」とあきれた様子で話していたが、高齢出産
にもかかわらず、母子ともに産後の経過は順調だとしている。
テレサは1年前に入所するまでに、10頭の子どもを生んだが、出産は13年ぶり。
チンプヘブンは、研究所の実験動物やサーカスの見世物などの役割を終えた高齢の
チンパンジーや捨てられたペットのチンパンジーを受け入れる動物愛護施設。
霊長類学者のグループがルイジアナ州北西部のシュリーブから南西約30キロの地点に
広がる80ヘクタールの森林地域に創設し、2005年に運営が始まった。
赤ちゃんの誕生は喜ばしいが、施設では今回が最初で最後の出産とする方針だ。
ニュースソース
http://news.livedoor.com/article/detail/2984754/