AP通信によると、アフリカ最大の産油国ナイジェリアの油田地帯である
ナイジャーデルタ地域(デルタ州、バイエルサ州、リバース州、
アクアイボム州の各沿岸部)で、16日、武装勢力が石油会社の
従業員の乗ったボートを攻撃し、これまでに2人が死亡し、
外国人1人を含む5人が負傷した。
リバース州の警察当局は負傷者の所属会社、国籍や容態などについては
明らかにしていない。
民間警備会社の関係者によると、今回の攻撃でナイジェリア人1人とアジア系
労働者1人が死亡、複数の負傷者が出た模様だ。
武装勢力の乗ったボート2隻がデルタ南部のボニー島近くにあった船舶に接近。
攻撃されたボートは従業員の輸送を行っており、警備のため武装した
ナイジェリア海軍将校2人が同乗していたという。
また、英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルの子会社は、地域紛争で土地の
有力者12人が死亡したことを受け、同国リバース州にある2カ所の石油基地の
従業員を避難させた。
同社の広報担当者によると、今回の措置は予防手段であり、生産に影響はない
という。
ナイジャーデルタ地域では武装勢力による石油施設などへの攻撃が相次いでおり、
ナイジェリアでは、約1年間にわたって生産量が4分の1減少している。
過去2カ月間だけでも少なくとも外国人18人が武装勢力の人質として誘拐され、
うち9人は依然、解放されていない。
ニュースソース
http://news.livedoor.com/article/detail/2982045/