重さ1.8キロのメスのスカンクが、水も食事もなしに5日間密閉されたトラック
の荷台に積まれ、カリフォルニア州(California)から国境を越え、
約5000キロ離れたカナダのモントリオール(Montreal)にたどり着いた。
野生動物当局は、このスカンクが2006年12月の末にカリフォルニア州のトーランス
(Torrance)でゴム管の中で眠ってしまい、そのままトラックに積み込まれた
のではないかと推測している。
スカンクにはに軽度の脱水症状がみられたが、ほかに異常はなかったという。
カナダのナショナル・ポスト(National Post)紙が伝えた。
問題は、このスカンクを元の場所へ戻す方法が見つからないこと。
航空会社や運送会社では、スカンクが道中で悪臭を放つことを懸念し、受け入れを
拒否している。
エア・カナダ(Air Canada)の広報担当者、Peter Fitzpatrick氏は「荷物室に悪臭
が充満する危険があるので、肛門腺の除去手術をしない限り運搬することはできない」
と述べている。
このスカンクはトロント野生動物センター(Toronto Wildlife Center)で一時的に
保護されている。
同センターのNathalie Karvonen氏は、「カナダ国内で外来種を放すことは法律で
禁じられている。スカンクは縄張り意識が非常に強いため、ここで放しても大型の
スカンクとケンカをして、すぐに死んでしまうだろう」とナショナルポスト紙で
見解を述べている。
なお、安楽死させるという選択肢はないことも強調している。
ニュースソース
http://www.afpbb.com/article/1235492