妻は元男性だった、夫が離婚訴訟 - イラン
【テヘラン/イラン 7日 AFP】
イラン人男性のFarhadさんが離婚訴訟を起こした。
理由は「妻は以前、男だったからだ」としている。
Farhadさんが7日、日刊紙Etemaadの取材に応じて語ったところによると、
結婚直後に妻のMinaさんが性転換手術を受けた元男性だったという事実が判明した。
だがその後4年間は、何とかして「そうした状況」に対応しようと努力したという。
ところが最近になってMinaさんが、結婚当時に花婿が花嫁に送った
持参金の金額が少なすぎたとして裁判所に提訴した。
Farhadさんはこの一件に激怒し、このほど裁判所に結婚の無効を申し立てたという。
「誰に聞いても、私たちの結婚は無効だと言われました」とFarhadさんは語る。
一方、妻のMinaさんは「離婚はしたくありません。
でも、持参金がほんの4000万リアル(約51万円)では少なすぎます」と述べている。
イランでは、性同一性障害を認められた人が性転換手術を受けることが法律的に認可されており、
合法的に身元を変えることもできる。
だが、性同一性障害を持つ人たちは、社会的に迫害を受けているという。
写真は首都テヘラン(Tehran)のAzad大学で開かれた集団結婚式に参加し、
写真撮影に臨むカップル(2002年2月25日)。(c)AFP/Henghameh FAHIMI
http://www.afpbb.com/article/1217523