【セルビア】コソボ自治州、7年以上の独立問題がついに決着か 国連が最終報告書提出へ[12/27]
国連暫定統治下にあるセルビア南部コソボ自治州の独立問題が大詰めを迎えている。
国連は来年1月にもコソボ独立を容認する最終報告書を提示する見通しで、98〜99年
のコソボ紛争以来7年以上に及んだ独立問題に決着が図られる可能性が高い。
セルビアはコソボ独立に反対しているが、最大野党の極右民族主義政党・セルビア急進党
ですら「武力行使に訴えることはない」(ニコリッチ代表代行)との構えで、多少の混乱は
予想されるものの紛争再燃の可能性は低いとみられている。
コソボはセルビアの自治州。人口約200万人の9割をアルバニア系住民が占め、独立を
望んでいる。セルビア系住民はコソボ紛争以前からセルビアなどへの移住を進め、現在は
約10万人にまで減少した。
国連は今年2月から、インドネシアのアチェ紛争解決に手腕を発揮したアハティサーリ
前フィンランド大統領を事務総長特使に据えてコソボの地位確定交渉に乗り出し、
7月にはセルビア、コソボ双方のトップがウィーンで顔を合わせた。
しかし、独立を求めるコソボと、これに反対するセルビアの対立は解けず、交渉は9月以後、
事実上中断している。
アハティサーリ特使は年内に報告書をまとめる予定だったが、セルビアが11月に来年1月
21日の総選挙実施を決めたため、報告書の提出時期を「総選挙直後」(同特使)に変更
した。コソボ独立を容認する報告書を総選挙前に提示すれば、セルビアの右派民族勢力が
選挙で大勝し、問題解決を複雑化させる懸念があるためだ。
欧米諸国はコソボ独立を容認する方針だ。北大西洋条約機構(NATO)は11月末の首脳
会議でセルビアなど旧ユーゴ3カ国に対し、NATOの準会員に当たる「平和のための
パートナーシップ」への加入を認め、12月初旬にはベオグラードに連絡事務所を開設した。
セルビアに、国際社会の意に沿った行動を示し続ければ、将来NATOだけでなく欧州連合
(EU)にも加盟できるとの「アメ」を与える一方、自制を促したものだ。
報告書の提出後は、
(1)3月にも国連安保理がコソボ問題を審議
(2)安保理が新たな決議を採択
(3)コソボが独立を宣言し、欧米諸国が承認
−−というのが大筋のシナリオ。
早ければ来春、遅くとも来年中に決着する見通しと言われ、セルビア、コソボの首脳は、
米国やロシア、EU諸国を相次いで歴訪するなど激しい外交戦を展開している。
セルビアでは「安保理でセルビアの友好国ロシアや、台湾問題を抱える中国が拒否権を
行使することに期待する」(民主党幹部)との声もある。
ただ「グルジアの南オセチアやモルドバのドニエストルが独立とロシアへの併合を求めて
おり、ロシアはこの動きを見据えている。コソボ独立を容認した方が、将来の自国の問題
に有利と判断する可能性が高い」(ヤニッチ・ベオグラード大教授)とロシアの拒否権行使
に懐疑的な意見が多い。
セルビア在住のコソボ出身セルビア人(約60万人)にはなおコソボ独立への感情的な反発
が強いが、同時に「コソボ紛争以来、セルビアは事実上コソボを失った。多くの国民の関心
は、より良い暮らしの実現に向かっている」(政治評論家)との冷めた見方も広がっている。
(
>>2-10あたりに続きます)
ニュースソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061228k0000m030021000c.html
(
>>1の続き)
■コソボ紛争とは
アルバニア系住民(イスラム教)が多数を占めるコソボ自治州では、セルビア系住民
(キリスト教のセルビア正教)との民族・宗教対立が続き、セルビアは、コソボを
セルビア人の心の故郷と位置づけて独立に反対してきた。
セルビア人の故ミロシェビッチ氏が89年に旧ユーゴスラビア大統領に就任し、コソボの
自治権を制限する動きを強化。
これに反発したアルバニア系住民が武装闘争を開始し、98年2月から対立が激化した。
NATOは99年、コソボからセルビア軍が撤退しない場合、セルビア、コソボへの空爆を
実施すると通告。
ミロシェビッチ大統領が撤退を拒否したため、NATO軍は99年3月24日、国連安保理の
承認を得ないまま空爆を開始した。
同年6月セルビアがコソボからの撤退に合意し、紛争は終結。
現在は国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)が統治し、約1万7000人のNATO軍が治安
維持に当たっている。
(了)
3 :
七つの海の名無しさん:2006/12/27(水) 18:46:27 ID:R/n+HpgA
気をつけないと日本も在日が「独立宣言」するかもしれん
いや、しないな。ミンジョクとしての自立より寄生を選ぶだろうから
しかし、自国領からの撤退を強要して、拒否されたら空爆って、あまりにも
でたらめだな。
やっぱり核を持たないとだめってことだな・・・
5 :
京都 ◆mODyWE5GJ2 :2006/12/27(水) 19:29:40 ID:wuDVXhQO BE:202090638-2BP(3000)
ユーゴスラビア→新ユーゴスラビア→セルビア・モンテネグロ→セルビア→コソボ独立
どんどん国土・影響力が縮小・低下するセルビア悲惨だな。
セルビアのEU加盟なんてまだ現状ではありえない。
欧米を敵にまわしたみせしめか。
7 :
七つの海の名無しさん:2006/12/27(水) 22:15:44 ID:OnqD8OTT
コソボって事実上セルビアの実行支配及んでいないんでしょ
フランツ・フェルディナント大公の呪いだな
セルビアには、本当に同情するよ。
10 :
七つの海の名無しさん:2006/12/28(木) 02:20:58 ID:HXps3rec
そもそもセルビア人がコソボから追い出されているのも民族浄化だし・・・
国連までがこれを正当化してるからね・・・
11 :
七つの海の名無しさん:2006/12/28(木) 03:55:11 ID:Cy/B3fTT
実際、鉱山の有るコソボスカ.ミトロビッツァ以外はセルビアにとっても必要無いんじゃね?
あ、あと歴史名所のコソボポーリエか,,,
記事を読む限りだと、
国連、欧米(EU)はコソボ独立容認姿勢。
あとはロシア、中国しだいだが、セルビア相手に拒否権を使うとは疑問。
欧米と敵対しどんどん弱体化するセルビア、
欧米と対立しながらも資源頼みだが大きな力を保持するロシア改めてすげー。
13 :
七つの海の名無しさん:2006/12/28(木) 06:16:31 ID:xilZUKX4
ステルス爆撃機を撃ち落としたセルビア。唯一の戦功だったな。
14 :
七つの海の名無しさん:2006/12/28(木) 10:01:16 ID:HXps3rec
これでコソボまで独立すれば、バルカンの火薬庫は復活するな。
15 :
七つの海の名無しさん:2006/12/28(木) 10:12:49 ID:LPGggbh/
セルビアは60年前の負債を返したと思って諦めろ。
アレクサンドル2世の連合王国がクロアチア人を始め、どれだけの民族を害してきたか。
チトーが戦後肩代わりしてくれただけマシだと思え。
16 :
七つの海の名無しさん:2006/12/29(金) 02:41:34 ID:gBb4Q3iy
17 :
七つの海の名無しさん:2006/12/29(金) 04:24:08 ID:gwSD6rXR
アルバニアより先にEUやNATOに入りそう
今でもアルバニアより豊かだし
個人的にはマケドニア旧ユーゴスラビア国とギリシアの関係が
21世紀のバルカン問題として気になる
19 :
七つの海の名無しさん:2006/12/29(金) 08:23:54 ID:aGrzbJmu
ルーマニア、ブルガリアのEU加盟でこの地区は安定するだろう。
血塗られた旧ユーゴ国は反面教師として各国の過激民族主義分子への圧力に利用。
十数年放置しておけば、EUに冷遇されているトルコと対話→イスラム教徒との和解という効果が生まれるかもしれない。
不安定化したい場合はロシアがブルガリア、ルーマニアを取り込む。トルコにイスラム原理主義政権の誕生。
20 :
七つの海の名無しさん:2006/12/30(土) 04:01:28 ID:uGfXMoUk
コソボ独立
21 :
七つの海の名無しさん:2007/01/12(金) 06:12:31 ID:zUt3Hii4
22 :
七つの海の名無しさん:2007/01/16(火) 21:13:19 ID:JmEbK6K5
セルビアと言えばストイコビッチは精神異常者
セルビア人の歴史は悲惨過ぎるな。
オスマン帝国に侵略されて、コソボにアルバニア人を勝手に殖民され、
ボスニアではイスラム教に改宗したものが支配階級となり拒んだものは農奴にされた。
その改宗した側がモスレム、拒んだのがセルビア人のアイデンティティーを維持した。
つまりはボスニアも元々はセルビアの一部だった上にモスレムの祖先はセルビア人そのもの。
そしてナチスドイツが侵攻すると周辺民族が一斉にドイツと組んでセルビアへ侵攻。
コソボはそのときアルバニアに占領・殖民されチトー政権下で民族浄化が進んだ。
そしてユーゴ解体時はスロベニア、ついでクロアチアがセルビア人に先制攻撃を加えて戦争開始。
またボスニアではセルビア人の半数が故郷を追放された。
そして残ったボスニアのセルビア人居住区は今もNATO軍の実質占領下。
にしこりっち
25 :
七つの海の名無しさん:2007/01/21(日) 20:56:52 ID:1Uu3/nYD
26 :
七つの海の名無しさん:2007/02/03(土) 06:01:50 ID:5H3UGMFH
コソボ自治政府のチェク首相はセルビア人虐殺を指示した悪人だぞ。捕まえろよ。
ミロシェビッチは悪くてチェクは悪くないなんて道理は通らない。
セルビア人だけが悪であるように報道するマス「ゴミ」どもはクソだな。
27 :
七つの海の名無しさん:2007/02/07(水) 02:24:35 ID:WNILXReJ
>>23 下手したらセルビアは第二のイラクになりかねんから
28 :
七つの海の名無しさん:2007/02/07(水) 02:35:00 ID:SGHR/vFv
セルビア空気読めないんだもん
独立爾来、よくもまぁ毎度毎度あちこちを敵に回すものだ
それで痛い目に合うから被害者意識だけはつのって、
また同じことやる破目になるんだな
>>23 当時16歳くらいのユーゴ王ペータル2世に代わって国家を操っていたのが
カラジョルジェヴィチ王家の摂政パヴロ殿下。彼が枢軸と接近しすぎた
ために、ギリシア王家とペータル2世と英国がクーデター起こして政権奪取。
枢軸はそれを阻止するためにユーゴ侵攻。
どう見てもセルビア系の内紛に巻き込まれた他民族が不憫です。本当にあr(ry
そもそもアルバニアのゾク国王はイタリアに逆らって、占領されてなかったか?
戦後と戦中を一緒くたにしたかったのならスマソ。
30 :
七つの海の名無しさん:2007/02/07(水) 10:16:25 ID:klCa9ypt
まだモザイクがかかってるんですね?
31 :
板名変更議論中@自治スレ:2007/02/08(木) 22:55:00 ID:evmdh/R0
そういや最近きな臭いイランも大国を敵に回しっぷりでは負けて無いよな。
古代にはアレクサンダー大王に滅ぼされ、復活後はローマ帝国に喧嘩売られ、
東ローマ帝国に破れ、ムハンマドのイスラム帝国に征服され、
中世にはモンゴル帝国に占領され、テュルクに支配され、
近代にはオスマン帝国・ロシア帝国から攻撃され、
最後には大英帝国とロシア帝国に分割占領だもんな・・
つうかこりゃ米に攻撃されるのは宿命だなオイ。
33 :
板名変更議論中@自治スレ:2007/02/10(土) 20:50:34 ID:I0n7EPIj
>>23 セルビアもオスマン帝国の支配下になったが改宗は多くなかった。
ボスニアだけ民族分布がモザイク状になったのは不思議だ。
>>32 最期の一行には同意