計十二カ国に多大な被害をもたらしたスマトラ沖地震津波から二十六日で二年。
死者・行方不明者二十二万人以上のうち、十六万人以上の被害を出したインドネシア
北部アチェ州の州都バンダアチェでは、家を失った被災者の多くが、いまだに劣悪な
衛生環境の下、狭い仮設住宅での避難生活を強いられている。
「助けてもらい、ぜいたくを言える立場じゃないが、ここでの生活は楽じゃない。早く
抜け出したい…」。
生後一カ月の娘の寝顔をのぞき込みながら、母親のヌルハヤティさん(21)はため息を
ついた。家が全壊し、各国政府や企業からの緊急援助で建てられた仮設住宅に住んで
いる。平地に七棟立ち、百三十五家族五百三十二人が暮らす。
ヌルハヤティさんの住まいは、長屋のような木造プレハブの一角。約四メートル四方の
部屋に夫と父親、二人のおいの計六人で暮らす。
タンスや扇風機などの家財道具を入れると、寝る場所を確保するのも大変なほど狭い。
さらに暑さが追い打ちをかける。現地を訪れたのは十一月半ばだったが、日中は気温が
三六度前後まで上がり、特に四月ごろまで続く雨期のこの時期は湿度も高い。
「衛生面が心配」だと現地では口をそろえる。風呂とトイレは共同の場合が多い。
水道設備が整っている所ばかりではなく、中には一日に二回配られる水をバケツに取り
置いて利用したり、排せつ物を近くの川に捨てている仮設住宅もある。
マラリアなどの感染症が心配される。
それでも、働き手の夫と父親が生き残り、「家を再建中」というヌルハヤティさんは、今後
生活が改善される見通しがあるだけ恵まれている。
アハヤールさん(37)は津波で妻と五歳と三歳の娘を失った。乗り合いバスの運転士を
しているが、一日の稼ぎは三万ルピア(約三百九十円)前後で、日々の食費を稼ぐのが
精いっぱい。三千万ルピア(約三十九万円)以上必要な家の再建は夢物語だ。
「悲しんでいる暇もない」とぼやく。
生活を維持するために共働きが普通のこの地域では、アハヤールさんのようにパートナー
を失い、途方に暮れている人も多い。
この地域では被災で五千件以上の中小企業と、約二百軒のホテル、約六千軒の店舗が
全壊した。今は中心街では商店や市場も開き、道路補修も進められ活気がでてきた。
だが、失業率は11%に上る。一日二ドル以下で暮らす貧困層は全体の33%に及ぶ。
バンダアチェの人口二十六万人のうち生き残ったのは十万人。
うち七万人が避難生活をしているとみられる。
被災地全体では六十万人近い避難住民の多くが、元の生活に戻れる見通しが立っていない。
被災者の生活再建を支援する非政府組織(NGO)「家族計画国際協力財団(ジョイセフ)」
は、現地のNGO「インドネシア家族計画協会(IPPA)」と協力し、「小規模無担保融資」
(マイクロクレジット)を進めている。
計一千百五十万ルピア(約十五万円)を無利子で九十三世帯に貸し出している。
この制度を利用して野菜を売り歩く商売を始めたアリファーさん(50)は「まだ野菜を買って
くれる余裕のある人が少なく、収入は一日に二万ルピア(約二百六十円)程度で少ないが、
助かっている」と感謝していた。
ジョイセフの高橋秀行国際協力推進部長は「被災直後こそ各国から多くの支援が届くが、
関心が薄れるにつれ、少なくなっている。しかし、災害からひと息ついた今こそ支援を必要
としている人は多く、息の長い支援が必要」と訴える。
ユヌス・IPPAバンダアチェ支部長も「再興には経済的自立が欠かせない」と話した。
ニュースソース:
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20061227/mng_____kakushin000.shtml >だが、失業率は11%に上る。一日二ドル以下で暮らす貧困層は全体の33%に
もはや他人事じゃないな。(グラフ)非正規雇用者の年収は年収200万円未満が約87%
http://stat.ameba.jp/user_images/fd/13/10013427519.gif ☆衝撃!!これが日本の雇用の現実だ。失業率36%、2422万人漂流失業社会。
非労働力人口の内訳(四捨五入のために誤差あり)
就業希望者 489万人
就業内定者 102万人
就業非希望者3756万人
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計〔非 労 働 力 人 口〕4348万人←ニートの君もここにいる
完全失業者に入っていない非労働力人口とされた隠れ失業者が489万人いる。
完全失業者294万人+489万人=789万人が真の失業者とすれば
失業率を再計算するとなんと4.4%→10%に跳ね上がる(笑)
で789万人の失業者に不安定な失業予備軍である非正規雇用者を加えると
789万人+1633万人=2422万人 さらに失業率は36%に・・・。アハハハハ(゚∀゚)
もちろん政府が公表している完全失業率には
完全な失業者である294万人しか失業者として認められてないわけだ。
出展基礎データ 総務省統計局
平成17年(2005)
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/zuhyou/ndt00.xls