イラク赤新月社(IRC)は18日、バグダッド市本部が前日、武装集団に襲われ約30人の職員
らが拉致された事件を受けて、職務を中止することになった。
IRCのマーゼン・アブダラー事務局長は18日、首都における全活動は、拉致された全員が解放
されるまで中止されると述べた。
IRCを指導する立場の赤十字国際委員会のナダ・ドゥマーニ報道担当はアルジャジーラに対し、
「この中止は運営問題というよりはむしろ拉致犯人に対する抗議です。バグダッドのすべての
事務所はすでに閉鎖されましたが、他の17州での仕事には影響してません」と語った。
同報道担当は、業務中断が援助に頼る人たちに与える影響について、「バグダッドではテント
生活者はあまり多くありません。家族と一緒に生活しており、それは命を救うという活動ではない
のです。人々は何とか、しのげるでしょう」と話した。
スンニ、シーア両派間の宗派闘争は今年、バグダッドで発生し、多くの人々が自宅から避難した。
多くの人は近くの安全な場所で家族一緒に暮らしているが、少数の人々は市内の難民キャンプ
で生活している。
17日に起きた大量拉致事件では、拉致された30人のうち、19人がIRCの職員だったが、
それはイラクの全18州で活動を続行している唯一の救助機関にとって打撃であった。
アブダラー事務局長は18日、警察官の制服を着た武装集団に拉致された者のうち、少なくとも
17人の男性が解放されたが、その中には、近くのオランダ大使館の警備員3人とIRCの運転手、
警備員10人が含まれていると述べた。
同事務局長はアルジャジーラに対し、IRCは職員の無事な職場復帰のために懸命に努力しているが、
今のバグダッドの情勢では、活動持続が困難だと強調し、「われわれの主目的は職員が無事に
戻って来ることであって、誰の犯行かではありません」と話した。
同事務局長はさらに、「暴力はイラクでは頻繁に起きるので、そのような環境で仕事するのは
困難です。バグダッドの本部で仕事に従事している人たちはバグダッド市内40支部との調整
に当たっています。業務の経験があるので、とても重要な役割を担っているのです」
「わずか2カ月前にも事件が起き、職員1人が誘拐されて殺害されました。これは孤立した事件
ではありません。しかし、これほど大規模な事件は見たことがない」と話した。
IRCは職員1000人、ボランティア要員20万人を擁し、バグダッドだけでも数千世帯に対して、
日々の暮らしを保証するよう援助している。
18日には、バグダッドの南部サイディヤ地区のスンニ派居住地域にある青果卸売市場の入口
付近で自動車爆弾が爆発、5人が死亡し、19人がけがした。
ニュースソース
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2880189/detail 関連スレ
【イラク】赤新月社の職員ら28人が武装グループに誘拐される、IED攻撃で米兵3人も犠牲に〜バグダッド(12/17)
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1166371933/l50