□ハワイでイルカ・ウオッチング規制へ 安眠妨害が深刻
野生のイルカと泳ぐウオッチングツアーが人気のハワイで、イルカと
の「異常接近」を規制する動きが出ている。イルカが入り江で休めな
かったり、餌を与えられたりするためだ。米海洋大気局(NOAA)
は、観光業者や自然保護団体などに問題を説明、湾内でのツアー制限な
どを検討している。
ハワイ諸島近海にいる小型のハシナガイルカは夜間、沖合で魚やイ
カ、エビを食べ、日中静かな浅瀬で睡眠をとる。サメなど外敵の心配が
ない浅瀬は子育ての場でもあるが、そこにウオッチングツアー客が押し
かけている。ボートやカヤックで群れに近づき、客は海中に潜って観
察、イルカに触れることもある。
現在はガイドラインで(1)50ヤード(約45メートル)以上離れ
て観察する(2)ボートなどで追ったり囲んだりしない(3)一緒に泳
いだり触れたりしないと決めているが、必ずしも守られていない。
研究者らはイルカの眠りが妨げられ子育てに支障が出るほか、餌付け
が深刻な影響を与えると警告している。生息数が半減したとの指摘もある。
イルカウオッチングは「癒やし効果」があるともいわれ人気上昇中
で、日本人観光客も多い。ハワイには登録業者だけで20社以上ある。
餌をやる悪質業者がいて、人慣れしたイルカが餌をねだって人間にかみ
付き負傷させたこともある。ツアー許可を取り消された業者もいる。
NOAA漁業部の現地事務所は10月、ハワイ諸島4カ所で説明会を
開き、関係者に現状を報告した。海生哺乳(ほにゅう)類保護法などに
基づき、ガイドラインを改正して法制化、関係者や関係ボートの規制、
イルカの休む湾内への出入り制限などを軸に対策を盛り込む方針だ。0
7年秋に方針案をまとめ、08年春施行を目指している。
東海大学海洋学部の村山司教授(行動学)は「日本でもイルカが海岸
近くを避けるようになった島がある。ハワイほどではないが、イルカを
探し回らず、寄ってくるのを待つなど自主ルールを守らないと、規制が
必要になるかも知れない」という。
出典:asahi.com 2006年12月18日09時11分
http://www.asahi.com/international/update/1218/001.html 関連スレッド:
【米国・日本】米の海洋学者らの団体が、日本の残虐なイルカ漁の禁止を求めて誓願書集め 日本大使館は猛反論[11/21]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1164137434/l50