収穫減で穀物価格が高騰 気象災害多発でとFAO
相次ぐ干ばつや洪水などが原因で今年、世界の主要穀物の生産量が減少し、
小麦やトウモロコシの価格が過去10年間で最高になっていることが
国連食糧農業機関(FAO)の12日までの調査で分かった。
高騰は、原油価格の上昇と地球温暖化対策の進展でバイオ燃料向けの需要が急増したことも一因。
専門家の中には「温暖化が世界の食糧生産に与えるさまざまな影響が顕在化してきた」
との見方が出ている。
FAOによると今年の小麦の生産量は5億9200万トンと予測され、昨年から3300万トン、
5・3%減となる見込み。
米国をはじめロシアやウクライナで収穫が減り、特にオーストラリアでは大規模な干ばつによって
平年より44%もの減産となるためだ。
トウモロコシも米国やアルゼンチン、南アフリカなどの主要産地での少雨などが災いして
2・2%減産の見通し。
コメもアジアで洪水が相次いだことなどから、当初の予想を500万トン下回り、昨年よりやや減りそうだという。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2006121201000421