メッカ巡礼でインフルエンザ大流行の懸念=予防接種義務化を−英医学誌
【パリ8日】
英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル最新号は論説記事で、サウジアラビア政府に対して、
インフルエンザの世界的な大流行を予防するため、同国を大巡礼(ハッジ)で訪れる巡礼者への
予防接種の義務化を検討すべきだと求めた。(写真は、メッカを訪れた巡礼者)
12月29日から1月1日のハッジには、世界各地から200万人以上が駆け付ける見込み。
大群衆が聖地のミナやアラファトの平原に張られたテントで過ごす。
このような過密状態や継続的な人々の接触によって呼吸器を通じた感染が拡大する。
巡礼者の3分の1以上は、ハッジで呼吸器に何らかの症状が表れたのを経験しているという。
サウジ当局は、インフルエンザの予防接種を勧めているが、特に貧困国などで
予防接種が実施されているかどうかは極めて疑わしい状態。
ハッジによる大流行の危険性などから判断して、巡礼者全員に
予防接種の義務化を検討する必要があると同誌は指摘した。〔AFP=時事〕
[時事通信社:2006年12月08日13時04分]
http://www.ocn.ne.jp/news/data/20061208/a061208003705.e8av2d93.html