米中央情報局(CIA)によるテロ容疑者の不当拘束問題で、欧州側が過去、
米国から詳細な情報を入手しながら事実を隠していたことが、28日まとまった
欧州議会の調査報告書で分かった。
欧州連合(EU)幹部や各国首脳はこれまで米国からの情報提供を否定してきたが、
報告書は欧州側の「共謀性」を強く批判。
欧州で起きた拘束事件の詳細も分析しており、今後の米国の対テロ戦略にも影響を
与えそうだ。
毎日新聞が入手した報告書(24ページ)によると、欧州議会の調査委員会は、昨年
12月の米・EU非公式外相会議や米国とEUの定期事務レベル会議などの議事録から、
これらの会議で欧州側が不当拘束の実態や、米国が欧州に設置した容疑者の秘密
収容施設について知識を得ていたと指摘した。
その上で同委は、今春の証人喚問でEUのソラナ共通外交・安保上級代表やデブリーズ・
テロ対策代表ら幹部が、不当拘束について「情報がない」と証言したことを事実に反する
と批判。
さらに欧州各国で起きた約20人に対する不当拘束事件を分析し、
▽イタリア、ドイツ、英国などの政府・情報機関が米国と連絡をとっていた
▽ドイツや英国が、容疑者が収容されたグアンタナモ米軍基地(キューバ)などで
尋問を行った−−などと指摘、米国と欧州側の「共謀性」を指摘した。
秘密収容所については目撃証言などから、ポーランド北部・シマヌイ付近の同国
情報士官訓練所にあった可能性を指摘。
CIAによる容疑者拘束を「違法で、(取り調べでは)拷問が行われた」と批判し、EU各国
に調査の継続を求めた。同委は今回の報告書で調査を終える。
欧州では米国が01年の同時多発テロ事件以降、テロ容疑者を欧州で不法に拉致して
第三国に移送し、虐待のうえ情報を得たり、欧州に容疑者収容の秘密施設を作ったと
される問題が発覚。欧州議会が調査していた。
ニュースソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061130k0000m030058000c.html 関連スレ
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