【米国】シカゴのデイリー市長、６期連続再任なるか〜父の最長記録２１年を破る日も間近［11/23］

在任17年のシカゴ市長、リチャード・デイリー氏（民主）は、来年２月の市長選で
再選されれば６期目となり、かつて彼の父親が作った同市長の最長在任記録21年を
破る可能性が強くなる。

クリスチャン・サイエンス・モニターによると、２人の候補が市長選出馬を最近取りやめた
ため、現市長再選の可能性は高い。

「デイリー（父）が1955年に選出されて以来、75％以上の期間、シカゴの市長は『デイリー』
だった。２人合わせれば、これ以上在位期間が長い現役の首長はエリザベス女王くらい
だろう」とルーズベルト大学（同市）のポール・グリーン教授（政治学）は笑う。

現職のデイリー氏は、2007年２月27日に投開票される市長選挙に関し、まだ公式に出馬
宣言していない。
シカゴではこの夏、市職員の雇用に絡んで郵便を悪用した詐欺事件が発覚。
市政ナンバー２のロバート・ソリチ氏が有罪となった。

そのため市政府では現在、有名な連邦検事パトリック・フッツジェラルド氏の陣頭指揮で
汚職の捜査が行われている。

今のところ市長の直接関与は指摘されておらず、多くの市民は、特に問題がない限り
スキャンダルには目をつむろうという立場を取っている。デイリー氏の支持率は、絶頂期
には及ばないものの今も65％前後だ。

ただし、デイリー氏の堅固な支配力もやや揺らいだ感がある。
昨年は市議会がフォワグラ販売禁止法案などで市長に反対し、市長は初めて拒否権を
行使している。
しかし、国内の多くの都市が首長の任期を制限している中で、同氏は目立って強い影響力
を発揮している。

デイリー市長の多選について「シカゴは少々粗野でも力強い政治家を好む。シカゴにとって、
市長は知事より重要であり、ある意味では大統領よりも重要だ」とグリーン教授は分析して
いる。


ニュースソース
http://www.usfl.com/Daily/News/06/11/1122_021.asp?id=51539

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