ウルグアイの司法当局は16日、約30年前に軍政を敷いたボルドベリ元大統領(78)と
ブランコ元外相を、反対派殺害などへの関与の容疑で逮捕した。
チリやアルゼンチンなど南米各国では近年、米国の後押しを受けた70〜80年代の軍政下
での人権侵害の責任追及の動きが高まっている。
ボルドベリ氏は71年に選挙で大統領に就任。
73年、左派鎮圧を名目に国会を閉鎖し、軍政を敷いた。
85年までの軍政下に、同国では多くの市民が軍、警察によって拉致され、約200人が
行方不明のままだ。
ロイター通信などによると、今回の逮捕容疑は、隣国アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで
76年5月、反対派の元国会議員2人と左翼ゲリラ2人が殺害された事件に関与した疑い。
ボルドベリ氏は16日、警察に出頭し、逮捕された。
このほかにもクーデターや左派活動家殺害についても、被告となっているという。
ニュースソース
http://www.asahi.com/international/update/1118/009.html