オランダで二人目となる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)死者が報告された。
ロッテルダムCJセンターによると、ほかにも二人vCJDを疑われる患者がいるという。
患者はすべて1990年代に英国からの輸入肉で感染したと見られている。
なおオランダでは、1997年以来、今年10月30日までに82件のBSEが報告されている。
世界のvCJD患者数は、英国:162人(9月1日まで)、フランス:21人(1)(10月30日まで)、
アイルランド:4人(2)、オランダ:2人、米国:2人(2)、ポルトガル・スペイン・イタリア・カナダ(1)・日本 (1)・サウジアラビア:各1人の計197人となっている。
( )内は英国で感染したと見られている患者の数である。これらのうち、英国で6人、フランスで2人が現在生存している。
英国の死者は2000年の28人をピークに減少傾向が持続、2004年は9人、2005年は5人、2006年は3人にまで減っているが、
フランスでは2005年に6人、2006年に5人と、なお減少傾向は見られず、2005年、2006年は英国を上回ってしまった。
オランダで最初の1人が確認されたのも2005年で、英国での発生傾向との間にズレがある。
その理由が何であるはわからないが、国内におけるBSE発生時期の差にあるとすると、専ら英国からの輸入肉による
感染なのかどうか疑わしくなる(オランダは97年のBSE初発を見るまで、特定危険部位除去の規制は輸入肉に適用するだけで、
国産牛肉には適用していなかった。日本はそういう国から輸入していた獣脂を代用乳に使っていた)。
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06111701.htm