「死人が運転」と虚偽報告、罰金ごまかすドライバーが続出
シドニー――オーストラリア東部、ニューサウスウェールズ州の警察当局によると、
200人以上のドライバーが、自分の犯した駐車違反やスピード違反を、
死亡した人物や州外の住人のせいにして罰金の支払いを免れていたことが判明した。
交通違反を犯したとされる時刻に、当該のドライバーが「運転をしていなかった」と
宣誓陳述書に署名すれば、郵送されてきた取り締まりカメラによるスピード違反の
反則切符や車のワイパーにはさんだ反則切符による支払いを免れることが出来る
州法を悪用したという。
最近、これらの宣誓陳述書の内容を調査したところ、238人のドライバーが実際に
運転していた人物として、既に死亡している人物、または隣接するサウスオーストラリア
州在住の人物のいずれかを、記載していたことが分かった。
サウスオーストラリア州在住の53歳のある男性には、シドニーでスポーツカーを借りた後、
身に覚えがない交通違反の反則切符が多数、郵送され始めていたという。
過去3年間で支払われなかった罰金の合計は、約6万1000米ドル(約720万円)相当に
上ると見られる。虚偽の宣誓を行ったドライバーは、有罪判決を受けると、最高で5年の
禁固刑に処せられる可能性がるという。
2006.11.16
Web posted at: 17:36 JST
- CNN/AP
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200611160023.html