クーデター計画、元フィリピン上院議員逮捕
【コタバト(フィリピン南部)=遠藤富美子】
フィリピン国家警察は15日、今年2月に発覚したクーデター計画の首謀者として
行方を追っていたグレゴリオ・ホナサン元上院議員をマニラ首都圏ケソン市内の
潜伏先で逮捕した。
アロヨ政権は2月、クーデター計画発覚に続いて非常事態宣言を発令後、
懸賞金をかけて行方を追っていた。
ホナサン容疑者は元陸軍大佐。1986年2月、若手将校集団を率いて、
マルコス独裁政権に反旗を翻し、国民的英雄となったが、アキノ政権下の
87年と89年にクーデター未遂事件を主導。
政府との和平交渉を経て指名手配を解かれ、95年に上院議員に当選した。
地元ラジオによると、ホナサン元上院議員は逮捕時に建物の2階から
飛び降りて逃走を図り、足を負傷した。
(2006年11月15日13時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061115id02.htm