タス通信によると、ロシア経済発展貿易省は10日、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に関する米ロ2国間交渉が合意に達したと発表した。
来週のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際に合意文書に調印する。
WTO加盟というプーチン大統領の悲願達成に向け大きく前進した格好だが、その裏では米国との間で「政治決着」を図ったと指摘されている。
ロシアと対立するグルジアなどとの交渉のほか、多国間交渉では知的所有権保護などの課題が残っており、加盟実現には時間がかかりそうだ。
ロイター通信によると、シュワブ米通商代表も10日、「原則的に合意に達し、細部を詰めている。
ロシアのWTO加盟に向けた重要なステップになるだろう」との声明を発表した。
米国はロシアのWTO加盟と引き換えに、核開発を進めるイランへの経済制裁など外交分野での協力を求めたとみられる。
ロシア航空最大手アエロフロートによる米ボーイングへの航空機の大量発注なども取引材料になった可能性がある。
ソース
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006111001000829