秘密融資疑惑 ロンドン警視庁、閣僚らを聴取
【ロンドン=蔭山実】英与党、労働党が上院議員への首相推薦を見返りに
実業家から多額の融資を受けたとされる疑惑で、ロンドン警視庁は閣僚らの聴取に乗り出した。
事件の証拠の有無を探るため、参考で証言を求めるものとはいえ、ブレア首相も対象になるのは必至で、
最終段階といわれる捜査の行方に国民の関心も高まっている。
BBCテレビによると、昨年5月の総選挙前に融資があった時点の閣僚を中心に、警視庁は首相を除いて接触し、
8日までに少なくとも現職閣僚を含めて5人が、文書で聴取を求められた。
捜査の主眼は上院議員への首相推薦がどのように運用されているかを明らかにすることにあるとされ、
各閣僚らの当時の立場などから推薦への関与の有無や、融資に関して知っていることをただしたい意向だという。
総選挙当時、ランカスター公領相として選挙参謀を務めたミルバーン下院議員は同日、
すでに聴取に応じたことを明らかにし、声明で容疑者として聴取を求めているわけではないとの警視庁の見解を示した。
総選挙当時からの閣僚も、ヒューイット保健相も警視庁から聴取の打診があったことを認めたほか、
ブラウン財務相やストロー下院院内総務、リード内相、ジョンソン教育相らも警視庁と接触があったとみられている。
(11/09 10:51)
Sankei Web
http://www.sankei.co.jp/news/061109/kok011.htm