◆Pakistani tribals vow revenge over madrasa strike(REUTERS AlertNet)
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/SP4473.htm アルカイダ系イスラム神学校への空爆で80人が死亡した4日前の事件に抗議する数千人の
部族民の抗議集会が3日各地で開かれた。
爆撃で破壊された神学校から10Kmの、アフガン国境に面するバジャウル地区の主要都市
カーでは、抗議パレードで米ブッシュ大統領とパキスタンのムシャラフ大統領の人形が掲
げられ、数千人が参加した。「部族地域の住民はテロリストのように(政府に)扱われ、
無実の人々が米軍やパキスタン軍に殺害されている。もう我慢できない。」地元のJamaat
e Islaami党のイスラム教リーダーWaheed Gul氏。「絶対に報復を行う。」別の弁士Zahir
Shar氏。
また、バジャウル地方の別の町ナワガイでは、部族民が政府ビルに投石、警察の検問所<tribal police checkpoints>を焼き討ちした。
バジャウル地方は、北ワジリスタン、南ワジリスタンとともに、タリバンやアルカイダを支
援する温床とみなされている。
抗議集会はアフガン国境の北西国境州とバルキスタン州の多くの町で開かれた。
北西国境州の州都ペシャワルでは、1,000人規模の群衆が「恥を知れムシャラフ」とシュプ
レヒコールを行った。
しかし、両州のような盛り上がりをイスラム原理主義は他のパキスタン内の地域では得られ
ていない。
イスラム指導者や部族民は空爆は米軍のプレデター無人機により行われたと言っている。パ
キスタン・米両国は否定している。
CIAが運用する無人機は、1月にバジャウルで作戦を行い、18人程度が死亡、そのなかにはお
そらくアルカイダの工作員が含まれていたとされる。しかし、攻撃目標であったザワヒリ副
官はそこにはいなかった。
パキスタン治安当局によると、ザワヒリ副官は、今回空爆された神学校を訪れたことがある
が、最近のことではない。また神学校空爆で武装勢力の主要メンバーは誰も殺害されなかっ
たとのこと。
ムシャラフ大統領は神学校空爆で死亡したのはすべて武装勢力だったと発言。またパキスタ
ン軍は偵察機から空爆前に撮影した証拠ビデオを公開、並んだ男たちが神学校で体操をして
いる様子が写っていた。
空爆に抗議する人達は、死亡したのはほとんどが15歳から25歳の若い男性で、神学校の学生
にすぎなかったとしている。一方パキスタンの治安筋は、国境を越えてNATO・米軍やアフ
ガン軍へ自爆攻撃を行うため訓練をしている志願者だったとしている。
北西国境州のMansehraの集会では、海外の支援組織<aid agencies>が、昨年の大地震後、救
援を活動を行う際に非イスラム的な価値観を広めているとして非難された。
多数のパシュトゥン人が移住した南部の都市カラチでは、約3,000人の部族民が、自分達の
出身地での軍事活動をやめるよう要求する集会を行った。
ラホールでは、米国がテログループとするイスラム慈善団体Jamaat u Dawaが空爆犠牲者追
悼の集会を行い、8,000人が出席した。
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