イラク国営テレビの人気女性司会者、殺害される
イラクの首都バグダッドで29日、自動車で出勤途中に拉致されていた
国営テレビの人気女性司会者ナクシン・ハミド氏(31)が運転手とともに射殺体で発見された。
同氏は少数民族のクルド系で、クルド系キリスト教徒向けの番組に出演。
殺害するとの脅迫を受け、転居したばかりだった。
クルド系の指導者は最近、北部の産油都市キルクークを自治区に併合する構想を公言し、
人口の8割のアラブ系が反発している。
イスラム教シーア、スンニ両派の抗争がクルド系を巻き込む構図となってきた可能性もある。
一方、バグダッドでは同日、走行中の政府専用車を武装集団が銃撃、マリキ首相の護衛1人が負傷した。
首相は乗っていなかったが、首相暗殺を狙ったとの見方もある。(バーレーン=加賀谷和樹) (09:32)
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