移民系市民の就職差別などに対する不満を背景に都市郊外で約1年前に暴動が発生したフ
ランスで、9月から10月にかけて警官襲撃事件が相次いでいる。暴動の再燃を懸念する声も
出始め、事態を重視したドビルパン首相は16日、サルコジ内相らに襲撃犯の捜査と刑罰の強
化を検討するよう指示した。
メディアが最初に大きく取り上げたのはパリの南、エソンヌ県で9月19日にパトロール中の機
動隊員2人が若者約20人に激しい暴行を受けた事件。10月1日にはパリの西、イブリーヌ県
で警察官7人が数十人から襲撃された。さらに13日にはパリの北、セーヌサンドニ県で、待ち
伏せしていた30-50人の若者に警官3人が襲われた。
警察当局は事件のたびに大規模な一斉摘発を行い、その様子をメディアに公開。都市郊外
の若者らと治安当局との関係は緊張を増している。17日付ルモンド紙が伝えた内務省統計
によると、警官ら当局者に対する暴力事件は9月だけで約480件に上り、8月に比べ約30%
増加した。
同国では昨年10月27日、警官に追われていると思った若者二人が変電施設で感電死し、
これをきっかけに始まった暴動が約3週間続いた。1年の節目を前に同紙は「情報機関は
(警官襲撃の)模倣犯罪を懸念している」と指摘した。
「若者の非行」などの著書があるフランス国立科学研究センターのセバスチャン・ロシェ研
究員は「(治安部隊と都市郊外の若者との)緊張は解消していない」と分析。昨年の暴動
が再燃する可能性について「ないとは言えない。危険を招く要素は今も存在する」と警告し
ている。
http://www.newsdigest.fr/newsfr/content/view/166/7/ <関連>【仏国(フランス)】移民系若者暴動 1年たって再燃の兆し[10/15]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1160928280/l50 【フランス】移民系若者による暴動から1年…「今年も暴動は起きるだろう。そうしたらオレも参加する。当然だ」[1023]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1161583422/l50