ロシアのラブロフ外相は23日、欧州の実業家訪問団と会見し、環境保全規定違反が問題と
なっているサハリン(樺太)沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の事業認可を取り消
す意思はないと言明した。インタファクス通信が伝えた。
サハリン2の事業停止問題をめぐっては、プーチン大統領が先にフィンランドで開かれた欧州
連合(EU)非公式首脳会議で、「解決のため交渉の席に着く時だ」と述べるなど、話し合いに
よる決着を示唆していた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2006102300916 ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のフィンランド・ラハティで記者会見し、環境保全策
の不備を理由に露天然資源省が工事許可を取り消したサハリン沖の資源開発事業「サハリ
ン2」について、「事業費が倍になれば、ロシアはさらに10年間何も得られなくなる」と述べ、
事業主体「サハリン・エナジー」が打ち出した投資額の大幅増がロシアの利益にならないと
批判した。
「サハリン・エナジー」は当初、2010年までの投資額を約120億ドルと計画していたが、そ
の後220億ドルと2倍近くに拡大。
ロシア会計検査院は今月6日、投資額が大幅に増えれば、ロシア側が受け取る収益が長期
にわたり低く抑えられて不利になるとの見解を公表していた。
ただ、同大統領は「我々に必要なのは交渉のテーブルに着くことだ。そうすれば解決策は見
い出せると確信している」と語り、対話に応じる構えも見せた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061021it03.htm