【ブダペスト=三浦耕喜】旧ソ連の軍事介入でハンガリー市民による蜂起が鎮圧された「ハン
ガリー動乱」から50年の23日、首都ブダペストの議会前広場で、記念式典が行われた。50
カ国以上から首脳らが集まり、蜂起のシンボルとなった共産主義のマークをくりぬいた国旗の
上に、白いバラをささげた。
(略)
一方、議場前では23日未明、4月の総選挙で勝つために「うそ」をついたことが発覚したジュ
ルチャーニ首相に対し、辞任要求デモを続けている中道右派の野党青年民主連盟の支持者
と、式典に備えてこれを排除しようとする警官隊が衝突。10人が拘束された。排除されたデ
モ参加者は、市街地で「世界の来賓たちよ、うそがまかり通る国へようこそ」と書いたプラカー
ドを掲げた。
(略)
「私もここに7カ月間入ってました」。瞳にろうそくの光が揺れ、老人はつえにもたれながら語り
かけた。かつての秘密警察本部は、ナチスやスターリン主義時代の恐怖を伝えるテロ博物館
になり、外壁には処刑された若者らの写真が埋め込まれている。花を手向ける人が絶えない。
50年前、学生や労働者によるデモで始まった動乱では、国民の期待を背に改革派のナジ・
イムレが首相に再任。1党独裁の廃止、ワルシャワ条約機構からの脱退宣言など、急速に改
革を打ち出した。そのため、国民は動乱を「革命」と呼ぶ。
だが、ソ連は戦車部隊でこれを鎮圧。犠牲者は約2600人、ナジ氏を含め処刑された者は
200人以上、約20万人が迫害を恐れて国を去った。
これを現在の首相辞任要求と重ね合わせ、「革命をもう一度」と訴えているのが、中道右派の
野党青年民主連盟だ。野党は「旧共産党が前身の社会党連立政権に、犠牲者を悼む資格は
ない」として、この日の記念式典を拒否した。
しかし、識者の反応は冷ややかだ。動乱当時、市民による国民防衛隊員として武器を取った
作家のコンラート・ジェルジ氏(73)は、「革命(動乱)は自由を求めたもの。大衆迎合主義とは
何の共通性もない」と断じる。実際、与党がユーロ導入を目指す上で進める自由化や構造改革
への国民の不満を、野党は支持拡大の原動力にする。
「現在のデモは、長く共産党政権下にあった国民性につけ込んでいる。何でも教え導く政権
下で、国民の多くが未成年になってしまった。すべてを国に求め、実際に国を動かしている
のは自分たちだということを忘れている」とコンラート氏。市民蜂起から半世紀たつが、「自立」
への課題は多い。
(以上抜粋。全文は
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20061024/mng_____kok_____001.shtml )
>>1 >花を手向ける人が絶えない。
うそつけ。見たんか?
>野党は「旧共産党が前身の社会党連立政権に、犠牲者を悼む資格は
>ない」として、この日の記念式典を拒否した。
なんつうヘリクツよ!野党の方がよっぽど共産党の手法と体質を踏襲してますが…。
>何でも教え導く政権下で、国民の多くが未成年になってしまった。
これは言い得て妙。しかもいつまでも成人できないアダルトチルドレン…。