パキスタン政府の見通しによると、同国とインドの今年度(2006年7月―07年6月)の貿易総額
は前年度比2倍の約20億ドルを超える可能性がある。政府がインドからの輸入許可品目を拡大
したのが主な理由。パキスタンの有力英字紙「ドーン」(電子版)が伝えた。
産業界の要望を受けたパキスタン政府は最近、インド産品の輸入許可リストに、原材料や機械
類など302品目を加えた。これらをすべてインドからの輸入に置き換えると、二国間の年間貿易
額は約13億ドル増加するという。
これらのうち282品目は今年発効した南アジア自由貿易圏(SAFTA)協定によって関税引き下
げの対象。インドからの輸入増でパキスタンの対印貿易赤字は拡大するが、パキスタン政府は
「輸入コストの低下で国内産業には有利になる」と判断している。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061023AT2M2000B23102006.html