【ナイロビ15日共同】1994年以来続くスーダン東部の紛争で、政府と東部の反政府勢力
連合「東部戦線」は14日、エリトリアの首都アスマラで和平協定に調印した。AP通信など
が伝えた。
東部の紛争は西部ダルフール地方の紛争に比べ国際的な注目を浴びてこなかったが、
世界食糧計画(WFP)は昨年、ダルフール地方より東部の方が栄養失調率が高いなどと
懸念を表明していた。
エリトリアのイサイアス大統領が仲介した和平協定では、停戦のほか、権限や資源の
分配、治安問題などに関して合意した。
東部の反政府勢力の中心を担うのがスーダンやエジプト、エリトリアにまたがる遊牧系
民族べジャ人。94年、ベジャ評議会は中央政府が貧しい東部地域を無視、差別していると
主張し武装蜂起した。97年以降、エリトリア国境沿いの一部を実効支配し、昨年2月、
反政府勢力2派が連合して東部戦線を結成した。 (17:01)
ソース:
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061015STXKA003015102006.html