米政府は、レバノン南部でイスラエル軍が使用したクラスター(集束)爆弾の大量の
不発弾が放置され、死傷者が出ている問題で、2億3000万ドル(約274億円)の
資金支援を開始するなど対策に乗り出した。ペリーノ大統領副報道官が6日の記者会見で
明らかにした。
クラスター爆弾は一つの爆弾の中に収納された多数の子爆弾が不発弾として残り、
危険性を知らずに触れた子供たちが死傷する例も多い。先のジュネーブ軍縮会議でも
この問題が取り上げられるなど批判が高まる中、米国は、イスラエルにこの爆弾を供与
している立場から、事態の収拾に動きだした。
6日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、国連当局者は、レバノン南部で放置され
たままの子爆弾は推計100万発に及んでいると指摘。このうち処理されたのは4500発
にすぎず、地元当局者は、これまでに18人が死亡、109人が重傷を負ったとしている。
(ワシントン共同)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20061008k0000m030050000c.html