パレスチナ・ガザ南部で銃撃戦、2人死亡
【カイロ=村上大介】
アッバス・パレスチナ自治政府議長の支持母体ファタハと、自治政府を率いるイスラム
原理主義組織ハマスの衝突が続くパレスチナ自治区では2日夜、ガザ地区南部ラファハで
両派の武装勢力の間で銃撃戦が発生、AP通信によると、2人が死亡、少なくとも14人が負傷した。
ロイター通信によると、ファタハ支持者約5000人がラファハ難民キャンプで、ハマスの
シアム内相の辞任などを要求してデモを行い、ハマス系の治安組織との銃撃戦に発展した。
一方、ヨルダン川西岸ナブルスでは同日、ハマス内閣のシャーイル副首相の警護官の乗った車が
何者かに銃撃され、警護官2人が負傷した。副首相は車には乗っていなかった。
1日にガザ地区で激化した両派の武力衝突は、2日もガザ地区、ヨルダン川西岸の各地で
散発的に続き、収拾に向かう気配はない。
両派による挙国一致内閣樹立の可能性はほとんどなくなっており、アッバス議長の側近が
ロイター通信に明らかにしたところによると、議長はこの危機を終わらせるために、
緊急内閣を組織し、早期総選挙を実施することを真剣に検討しているという。
(10/03 10:47) 産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/061003/kok004.htm ■関連記事
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061002k0000m030118000c.html