スペインの外資参入規制は違法 欧州委決定
2006年09月27日19時08分
欧州連合(EU)欧州委員会は26日、スペイン政府が外資による自国企業の買収を
規制しようとしたのは、EU法令に違反すると決定した。独エネルギー大手エーオンによる
スペイン電力大手エンデサの買収提案にさまざまな条件をつけたことなどが問題にされた。
エーオンは2月、291億ユーロ(約4兆3000億円)でエンデサの買収案を発表。
スペイン監督当局はエンデサの発電能力の3分の1の売却を認可条件にしたが、
欧州委は「合併認可権は欧州委だけが持つというEU法令に違反する」とした。
買収提案直後に、国家の戦略的利害に関する合併案件は監督当局が審査できるとした政令を
スペイン政府が定めたことにも「域内での資本の移動の自由に反する」とした。
スペイン政府が規制を改めなければ、欧州委は欧州司法裁判所に提訴できる。
http://www.asahi.com/international/update/0927/010.html