■カウボーイハットの保安官、ラゴスにあらわる
ナイジェリア最大の都市ラゴスでは、法廷執行官のあいだに汚職がはびこっているのが
問題になっていた。そこで市当局は、この役職をカウボーイハットと手錠を装備した
アメリカ式の保安官に入れ替えた。
オーガスティン・アデチュラ・アラビ裁判官は、ラゴスの法廷執行官は財産にまつわる法廷の
裁定を執り行うのが本来の役目だったのが、ゆすりや恐喝をおこなう不正な商売に
成り下がってしまったと語った。
26日の『ガーディアン』紙で、彼は「これまで、この種の法廷役人のモラルや教育的バック
グラウンドを誰も気にしていなかった」と述べている。
「長きにわたって収賄と汚職が広がってきました。執行部門の職務その他の機能は、誰が
より多く賄賂を握らせるかの問題であるかのようなところまで退化してしまったのです」
彼は、まだ争議中の事件に関して法廷の管理下に置かれていた豪華バスの車両を売りに
出していた執行官を、一例として挙げた。
月曜の就任式には、30人の新卒男女が黒いズボン、灰色のシャツ、黄色いバッジに
カウボーイハットの制服姿で並んだ。ベルトの上には警棒と手錠が光っていた。
保安官は執行官と同じ職務を行う。
アラビ裁判官によれば、新人たちは「高潔、礼儀、品位の必要性」についてレクチャーを
受けたそうだ。 また、彼らは大学を出ているので、法廷手続きをよく理解するだろうと期待
されている。
■ソース(Excite)
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081159318036.html