IBMは米国時間9月18日、
軍事防衛のための新しいネットワーキング技術を開発することを目的として、
米英の広範な分野におよぶ企業や大学が協力する、
1億3500万ドル規模の新たな組織の発足を発表した。
この組織は正式名称を「ネットワークおよび情報科学における国際技術連盟(ITA)」
(International Technology Alliance (ITA) in Network and Information Sciences)といい、
米英両国が2000年に定めた目標--両国間の通信ネットワークセキュリティの信頼性を
飛躍的に高めること--の実現に協力する。
資金を提供している米陸軍研究所(ARL)とイギリス国防省は、
この産学24団体からなる組織のまとめ役にIBMを指名した。
メンバーの24団体には、Boeing、Honeywell International、カーネギーメロン大学、
コロンビア大学、ロンドン大学インペリアル・カレッジなどが名をつらねており、
これら企業の本社や大学キャンパスを拠点として研究が進められ、
研究期間は8年以上におよぶ予定になっている。
ARLのチーフサイエンティストThomas Killion氏によると、
ITAは大西洋をまたいで米英の科学コミュニティーを結束させ、
知識を共有してセンサーやRFID(無線認識)ネットワークのような先見的技術を開発していくという。
Killion氏は声明の中で次のように述べている。
「これは、最も親密な同盟国(であるイギリス)との協力関係を推進するものであるとともに、
ネットワークおよび情報科学分野における重要な研究課題として
次世代の戦術的モバイルネットワークを開発することを目指すものだ」
■ソース
Yahoo!ニュース(CNET Japan) - 9月19日21時50分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000011-cnet-sci