スーダン南部の帰還事業、資金不足の恐れ
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UNHCRジュネーブ(15日)発:
UNHCRは、近隣諸国から何万人もの難民が帰還を始めている
南部スーダンでの事業の大幅な縮小を避けるために、さらなる資金援助を緊急に必要としている。
スーダン南部の帰還事業は、ダルフール、チャド、中央アフリカ共和国など
難民、避難民が発生している地域において、資金繰りの難しい事業のひとつである。
資金不足が続けば、スーダン南部で実施されている事業の一部が今月末にも
中断、延期、縮小、または中止されることになる。
この事業では、長期的には35万人のスーダン難民の帰還と、
約400万人の国内避難民の一部への支援が計画されている。
UNHCRは、2006年度の事業のために必要な6590万米ドルのうち、
7月末までに約3000万米ドルを得て、すでに約2200万米ドルを支出。
残りの資金もほぼ底をつき、8月と9月に必要な1580万米ドルの一部しか充当できていない。
これからの3か月間、最重要支援だけでも1か月に約520万米ドルが必要である。
2005年12月から、UNHCRは、近隣諸国から1万2000人以上のスーダン難民を帰還させている。
雨季の終わりが近づくにつれ、さらに数千人がUNHCRの支援を受けて帰還するものとされる。
また、UNHCRは他機関と協力し、
1万2000人の国内避難民と彼らの家畜150万頭の帰還を支援している。
UNHCRでは、エチオピア、ケニア、ウガンダ、コンゴ民主共和国、
中央アフリカ共和国の5か国からのスーダン難民の帰還支援にあたっている。
さらに、数十万人の国内避難民に対する帰還情報の提供を行っている。
UNHCRが支援する帰還民のほかに、2005年1月に署名された和平合意の前後で
約10万人の難民がUNHCRの支援を受けずに自力で近隣諸国からスーダン南部へ帰還している。
難民の帰還支援に加えて、UNHCRは帰還先で基本的な設備の構築にもあたっている。
UNHCRは、協力団体とともに井戸、保健所、診療所、病院、小・中学校などの建設や修復などを
100か所以上で行っているほか、道路の修復や地雷に関する啓発活動も行っている。
★ ソースは、UNHCR Japan [日本] とか。
http://www.unhcr.or.jp/news/news_archives/060915.html