パキスタンのムシャラフ大統領は6日、アフガニスタンの首都カブールを訪問、
同国のカルザイ大統領と会談した。
両国は最近、互いに越境テロを非難し合っており、今回の訪問は米中枢同時
テロ5周年を前に、関係を修復してテロとの戦いで協力することを再確認する
意味がある。
カルザイ政権はこれまで、パキスタンで養成されたタリバンなどの武装勢力が
国境を越え、アフガニスタンでテロを行っているとしてパキスタンを繰り返し非難
してきた。
ムシャラフ政権も、西部バルチスタン州でエネルギー資源の利益分配に不満を
持つ武装勢力が、アフガニスタンを根城にしていると応酬。
ぎくしゃくした関係が続いていた。
パキスタンは5日、タリバンや国際テロ組織アルカーイダが潜伏しているとみられる
アフガニスタン国境の部族長らと和平協定を調印。
アフガニスタンへの越境テロを行わないとの約束を取り付けた。
和平が実行されるかどうかは不透明だが、協定調印にはカルザイ政権からの批判を
かわす狙いもある。
両国へは今年6月、ライス米国務長官も訪問し、テロとの戦いでの協力を確認した。
アフガニスタンではタリバンが勢力を盛り返し、駐留外国部隊による激しい掃討作戦
が続いている。
今回の会談では、両首脳が治安回復に向けて協力態勢をどう構築ができるかが焦点となる。
ニュースソース
http://www.sankei.co.jp/./news/060906/kok018.htm