オーストリアの監禁少女、「ご主人様と呼ぶように言われたが拒否」と告白 「人生の一部だった」とも [8/29]
1 :
高度5000mから目玉親父φ ★:2006/08/30(水) 02:37:30 ID:???
オーストリアの監禁少女、「ご主人さまと呼ぶように言われたが拒否」と告白
誘拐犯の死を悼み同情する“ストックホルム症候群”か
【ライブドア・ニュース 08月29日】−
AP通信によると、1998年の通学途中に誘拐されて以来、8年以上も監禁され、23日に
無事保護されたナターシャ・カンプシュさん(18)が28日、手記を公開し、監禁の8年間について、
「人生の一部だった」と述べるなど、現在でもなお、誘拐犯に同情している心境を語った。
ただ、その一方で、誘拐犯から「ご主人さま」と呼ぶように言われていたことも明らかになった。
当時、まだ10歳だったカンプシュさんを誘拐し、自宅の車庫の地下室に幽閉したみられる
通信技師のウォルフガング・プリクロピル(44)容疑者は23日に自殺している。地元誌
「プロフィル」は、カンプシュさんが脱出した直後の体重は42キロで、誘拐された
当時と同じだったと報じており、監禁生活の不自由さがしのばれる。
しかし、声明には容疑者への強い憎しみや怒りの感情は記されていない。むしろ、
気遣いを示しており、カンプシュさんは長い間、犯人と接触することで、犯罪被害者が
過剰に連帯感や好意、同情を抱いてしまうという「ストックホルム症候群」の症状を呈しているようだ。
カンプシュさんは、孤独だったはずの8年間について「基本的には、(誘拐によって)
何かを失ってしまったという感じはしない。喫煙や飲酒や悪い友達との交友などを
避けることができた」と前向きに振り返っていた。時折、非常に紳士的な態度を取るかと思えば、
ひどい接し方をすることも少なくなかったというプリクロピル容疑者は「私の人生の一部」
だったという。「だから、私はある意味で彼の死を悼(いた)んでる」。
一方でプリクロピル容疑者から「ご主人さま」と呼ぶよう求められたが、真剣な態度ではないと
考えて拒否。「彼は私のご主人さまではなかった。(プリコピル容疑者と)同じくらいに
私は気が強かった」と話している。
地下室での典型的な1日は、プリクロピルと一緒にとる朝食で始まった。残りの時間は、
「家事、読書、テレビ、プリクロピルとの会話、料理」で過ごした。
「何年間もこれだけがすべてだった。何もかもが孤独への恐怖につながっていた」。
警察によるとカンプシュさんはラジオ・ビデオの視聴のほか、本の助けを借りながら
編み物の独習もしていたという。カンプシュさんは監禁場所が誘拐された
ウィーンの北にあるシュトラースホフであることは初日から知っていたもようだ。
事件の解明に向け捜査当局は、カンプシュさんからの事情聴取に着手したが、
多くの謎が残されている。ただ、カンプシュさんはもうしばらくの間、独りにしておいてほしいと
訴える。手記では「多くの人々が私のことを心配してくれていますが、自分自身で
説明ができるようになるまで、もう少し時間をください」としている。【了】
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2381615/detail ■AP通信じゃないけど英文記事
Austrian girl says refused to call captor "master" - Yahoo! News
http://news.yahoo.com/s/nm/20060828/wl_nm/austria_girl_dc_3
2 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 02:47:10 ID:UU6sNCyL
ジャワカワイソス
向こうでもご主人さまが流行ってんの?
前向きな被害者だなぁ・・・
4 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 03:07:01 ID:+EWWKlCi
被害者の実名が出るってすごいな
日本だったらまずない
5 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 03:44:48 ID:i0cfJrhA
この男は、無償で家庭教師を引き受けていたわけか
日本だったら、まず国民栄誉賞を与えて無期懲役だな
6 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 03:45:43 ID:fn1Tnsg6
10才の東欧系ブロンド美少女か。あああああああああああああ〜〜〜〜〜Aaaaaaッ
7 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 03:47:41 ID:Pn6HH6VO
>脱出した直後の体重は42キロで、誘拐された当時と同じだった
10歳で42キロて、太ってない?
8 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 03:53:29 ID:Y9+SGs91
この被害者は将来大物になる気がする。
9 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 04:17:43 ID:bBbDXNXF
>喫煙や飲酒や悪い友達との交友などを避けることができた
つまり、誘拐犯は悪い人ではない、と言いたいわけだな。
で、皆の関心はHな行為があったかどうかなんだが、、、
10 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 04:19:10 ID:/y6pDGc0
11 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 04:23:57 ID:L69EaeYL
このニュース、この前オーストリアで見た
オーストリア人が「恐ろしい出来事だ」って言ってた
「日本でも似たような事件があった」と言ったらかなり驚いてた
18歳で42kgって普通じゃね?
13 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 05:23:09 ID:UqSIXCWx
ストックホルム症候群は女性しかないな…
絶対的劣等感、絶望感がないとかからないもんな…
ストックホルム症候群の言葉の発端になったテロゆうかい事件も娘だったもんな
>基本的には、(誘拐によって)
何かを失ってしまったという感じはしない。喫煙や飲酒や悪い友達との交友などを
避けることができた」と前向きに振り返っていた。
究極のポジティブ思考?
>まだ10歳だったカンプシュさん
>通学途中に誘拐されて以来、8年以上も監禁
>脱出した直後の体重は42キロで、誘拐された当時と同じ
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
18 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 06:48:27 ID:fFSjsGli
>>9 そういう感じで、犯人が「だから君は俺に誘拐されて幸せなんだよ」
と、マインドコントロールし続けていた可能性もある。
19 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 07:04:36 ID:gfYJjO1n
ご主人様ってなんていうの
Master? マスター・ベーション?
20 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 07:48:11 ID:SeY2hkCK
21 :
七つの海の名無しさん:2006/08/30(水) 08:11:02 ID:Gv1+x5Mu
痩せると美少女になると思ったらいても立ってもいられなかったのだろう
22 :
七つの海の名無しさん:2006/08/31(木) 08:22:45 ID:iBgR51ug
犯人「君は僕が守る!」
asd[@dfpad
eqw@;e;qw
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eqwe
dasdas
eqweqwe
sfasdfasf
そりゃあ、八年間も監禁されたら非行に走ることも無いだろうけど、
自由も無かっただろうに……前向きなのもありそうだけど、まだ死んだ犯人が
怖いんじゃないんだろうか。
25 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 00:28:12 ID:8vQ+/58f
171 :名無しさん@6周年:2006/09/04(月) 22:06:22 ID:XO1iM4Hx0
オーストリアの新聞からこの子のメッセージを直訳してみた
前置き
私はこの事件がどんなに世間に強い印象を与えたか十分に意識しております…
(しかし私はプライベートなことは話さない、と前置き)
:私の住まいについて
私の住まいは十分整っていました。
そこは私のための部屋であり、公開されるためのものではありません。
:日常生活について
規則正しい生活でした。たいてい彼と一緒に朝食をとり、
〜彼はほとんど働いていませんでした〜
家事をし、読書をし、テレビを見たり、彼と話をしたり、
料理を作ったりしました。 何年もこうしたことが続きました。
すべて(の作業)は孤独になることのへ恐怖から結びついていました。
:彼との関係について
彼は私のご主人様でありませんでした。私は対等に強かったのです。
しかし、〜象徴的な言い方をすれば〜、彼は私をないがしろにもし、
甘やかせて大切にもしました。
けれども、彼は間違った人間を背負い込んでしまったのです。
彼も私も、お互いにそのことを知っておりました。
誘拐はすべて彼が一人でやったことです。
すべては前もって準備されていたのです。
26 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 00:28:42 ID:8vQ+/58f
(続き)
誘拐のあと彼と私は一緒に部屋を整えました。高さ1,6mもないような空間でした。
ところで私は逃亡したあと、泣いてなどおりません。逃亡したことで
悲しむ理由はありません。
私には、彼は自殺する必要はなかったと思えます。
確かに罪ではありますが、別に世界が崩壊したわけではありません。
彼は、私の人生の一部でした。
ですからそういう意味では、彼のことを思って悲しんでいます。
私の青少年期がほかの人と大きく異なるものになったのは事実です。しかし
私はそのことで何か失ったようには感じておりません。そのせいでいろいろなこと、
お酒やタバコをはじめたり悪友を作ったりすることを、免れたのですから。
:メディアへのメッセージ
(好奇心ででたらめな憶測を書かないでくれ、という抗議が続く)
私は、いまの居場所を快適に感じていますが、少し過保護な気もします。
両親と電話でしかコンタクトしないということは、私が決めたことです。
いつジャーナリストの皆さんと接触するかということも、私が自分で決定します。
27 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 00:31:18 ID:8vQ+/58f
(続き)
:逃亡について
庭で車を洗い中を掃除するときに、掃除機の騒音を避けるため彼は離れていました。
そのときが私にとって逃亡のチャンスだったのです。
ところで私は、彼をご主人様などど呼んでいません。彼はそう欲していましたけど。
もっとも彼にしても本気でそう欲していたわけではないと、私は思います。
私にはいま法律的な助言を受ける担当者がいます…(このあと自分の世話をする弁護士や
医者や刑事の名前)
:プライベートな事柄
すべての人々が私にプライベートな(intimeな^セックスに関すること)、誰にたいしてもすこし
適切ではないような質問をしてきます。もし必要ならば、そういうことはセラピストか他の誰かに
語ることになるかもしれませんし、誰にも話さないかもしれません。
プライベートは私に属します。
Hさん、これは私からの伝言です。あなたは何も罪を感じる必要はありません。(Hは犯人の友人、
逃亡後、結果的に犯人を自殺場所に運ぶ羽目になった。Hと少女は顔見知りだった)
Hさんはヴォルフガング(誘拐犯)の鉄道自殺への決断には、何もかかわっていないのですから。
私は、ヴォルフガングのお母様とは、同情で結ばれています。
この状況にまきこまれて私は、お母様の立場になって彼女とともに感じることが
できます。私と彼女は、二人とも、彼のことを想っているのです。
私の運命に興味を持ってくださったすべての人に感謝します。
もうしばらくそっとして置いてください。……
いまは多くの人が私の面倒を見てくださってます。
私が自分から報告できるまでどうか時間をください。 ナターシャ。
focus.msn.de/panorama/welt/dokumentation_nid_34414.html
28 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 00:53:13 ID:Olzp3fVY
逃げられないように、必須アミノ酸を作れないようにしとけば良かったのに。
29 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 00:55:45 ID:DGqnQpi8
ピザだったのが普通の体型になれたんだからそれほど恨めないんだろw
30 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 01:27:09 ID:jPerocNg
英語でご主人様はmy masterか?
なんだか勃起しないな。
31 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 01:27:35 ID:HIHD7kJe
犯人の友達と、母親はこのことを知っていたのか?
実の親は、たまらんだろうが・・・。
モラルの形成期とか、犯人への同調とか興味深い。
しかし一般DQNと呼ばれる奴らに比べたらマトモだなこの子
33 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 04:57:46 ID:8vQ+/58f
ニュー速より
369 :名無しさん@6周年:2006/09/08(金) 11:05:25 ID:T7+q0tBg0
雑誌のインタビュー NEWS 2006-9-7 掲載 長いので少しはしょって
:いまの生活はどうですか(大病院にいる)。
風邪を引いて咳が止まらないことを除けば、正常に生活しています。
すぐに普通の社会の生活に復帰できました。自分でも驚くくらいあっとういうまに、慣れました。
いまは他の人々一緒に暮らしていますが、特に困難は感じません。
:いま大病院の精神科(ですごしている)にいるわけですか、いろいろな人と会いましたか?
ええ、すぐにうまく溶け込めました。そこにいる人たちは、自殺常習者や、摂食障害者たちですが、
私には彼らの気持ちが良くわかりますから。監禁中の経験から、拒食症的な気持ちもわかります。
:監禁について
私は、なによりも自由を愛しています。自由であること、それが自分にとってすべてです。
:いま将来の予定や希望は?
できることはすべてしたい。また、すべてのことに対する免疫が必要です、
とりあえずインフレンザの予防接種を希望します。
今ひどい風邪を引いてこんな状態なのでできませんが。
職業はまったくきめていません、法学や心理学からジャーナリズムまで
すべてが勉強したい選択肢にあります。かっては芸術が好きで、女優になりたかった。
34 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 04:58:37 ID:8vQ+/58f
:監禁されていたとき病気になりましたか?
ええ、だけどそのときは今のようにインタビューに答える必要もなく、そもそも誰とも
接触がなく、病気を移されることもなかったので、まるきりひどいというわけではなかった
です(笑
:いまの風邪は病院で移されたのですか?
たぶんそうだと思うわ、もしくはエアコンのせいかもしれない。
:他の病気はなかった?
心臓に問題があって、動悸がしたり苦しくなったりしたことがありました。
そのときは眩暈がして何も見えなくなったり。食事が少なくて、栄養不足だったと思います。
:最後まで医者にはかからなかった?
あの地下室で、医者にかかれるわけはありません。
食事不足が心臓の問題の原因だとわかって、私と同じように世界中に栄養不足で胸を病んでる人が
いるはずだし、今はそういう人のために基金で何とかしたいと思いました。
その病気の話をすると、彼(誘拐犯)は不機嫌になったり、いらいらしたりしたのです。
:「彼」というのは??
……犯罪者のことです。
ところで今はもう心臓の調子は良くなりました。
35 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:00:08 ID:8vQ+/58f
:監禁された8年間を振り返ってどうですか?
いつもいつも、なぜよりによって自分がこんな目に会うのだろうと自問し続けていました。
閉じ込められ、人生を破壊されるために私は生まれてきたわけではないのに、
こんな不正があることに絶望していました。
まるで産卵箱に閉じ込められた鶏みたいに感じていました。私の地下室を見て、どれほど
小さな空間かおわかりだと思いますが、絶望的な気持ちでした。
毎日、地下室から出て、上の階に行ってこまごまとした仕事をして、そして再び地下室に
追いやられ、そこで眠ったり生活したりしました。
彼が外出中はずっと監禁されたままで、とくにひどいのは週末に訪問者や彼の母親が
来たときで、そういうときは週末の間ずっと閉じ込められていました。
しかし、だんだん私は一人でいることに慣れてきました。
そもそも一人でいるか、彼といるのかの、二つしか選べなかったのです。
これは、なかなか魅力的とはいいがたい選択肢です。
でもこれ以上、プリクロピルさん(誘拐犯)について話す気はありません。
彼はもう亡くなっていて弁解もできないのです。彼のかわいそうなお母様は、新聞で、誰も
かかわりのない〜警察は別かもしれませんが〜息子さんの事件の話を、きっと読みたくないでしょう。
亡くなった人を罵倒するのは、お母様のことを考えると、良いとは思いません。
36 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:02:18 ID:8vQ+/58f
:逃亡について話してください。計画的なものでしたか?
ええそうです。12歳かそこらのときから、15歳になったら、あるいはいつか私が十分に強く
なったら、かならず囚われから脱すると夢見ていました。
しかし彼は偏執的に私を監視し警戒していたので、万一の失敗は命取りになると思いました。
もし失敗したらおそらく地下室から2度と出してもらえない危険があったのです。
だから少しづつ彼の信頼を獲得しようとしました。
逃亡は、自分との約束でした。私は、未来の私にたいして絶対に逃亡をあきらめないと、
約束していたのです。
:自分自身に対する信頼があった?
ええ。だけどニュースで、私が死んだことになっていて、私の遺体を捜索しているのを知った
ときは、かなりがっくりしました。もう生者の世界では自分は存在しないんだという感情で絶望的にも
なりました。誰も私を探してないし、見つけてくれることもないだろう、と。
最初のうちはまだ、警察か誰かが何かの手がかりを発見して私を見つけてくれるのではないか
と期待していたのです。
:孤独に慣れた話を聞かせて下さい
私はどんなときでも、希望を捨てず未来を信じていたので、孤独ではなかったのです。
そのことでいま、私の母が、私と一緒にいないことについてメディアでなぜか非難が加えられて
いますが、これは不当なものです。私は両親を忘れたことはありません。
母は、私よりもっと辛い思いをしたのです。私が死んだと思っていたのですから。
私は、母が生きていて心配していることを知っていました。自由だった子供時代を思い出す
ときが一番幸せな時間でした。今は親と一緒には住んでおりませんが、会っています。
私は母を愛していますし、彼女もまた私を愛しています。
37 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:03:39 ID:8vQ+/58f
:監禁中に、どんなことを考えましたか?
いろいろ良くない考えも浮かんできました。何度か、もし斧があれば彼の頭をかち割って逃亡できる、
と思いました。もちろんすぐにそういう考えは捨てました。私は流血など見ることはできないし、
そもそも誰かを殺すなど、決してしたくありません。
いつもありうる解決策について考えていました、まず逃亡、そしてそのあと、どうなるか。
この家を飛び出して隣人を探す、そして無事逃げおおせたら
有名人になって追いかけられたり、インタビューに自分の自由な時間を奪われたり
しないためには、どうしよう、などと熟考していました。
:あの日に逃げたときのことは ?
あの日に逃げたことは計画的ではなく、とっさにおきたことです。
そのときは精神的にも肉体的にも、 心臓の問題もなく、ちょうど決行に適していました
彼が(車の掃除中)電話に出ているのを見て、私は走り出しました。
パニックのようになって住宅地を走り、みつけた人々に話しかけました、
しかし誰も携帯電話を持っておらず、無駄でした。みな、肩をすくめて行ってしまいました。
それで私は次のブロックに走っていって、アクション映画のように家の垣根を飛び越え、
その家の台所の窓からおばさんに向かって、警察に電話してくださいと言いました。
あの逃亡は、計画した行動ではありませんが、こうなる予感はしていました。
警察がきて何度の私の名を聞いてる間、そのおばさんは外にいたので、
「早く家の中に入って、さもないと彼に見つかって殺されてしまう」と思いました。
:彼はそんな風に脅してたのですか?
ええ、でも死ぬのは怖くなかったです。自由がないなら、彼の手によって死ぬのも最終的な
解決であったかもしれません。しかし彼は、もし私が隣人に助けを求めたら、まず隣人を殺し、
それから私と無理心中するといっていました。
38 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:05:34 ID:8vQ+/58f
:彼は本当に自殺しましたね。
ええ。でも私でなく、友人のHさんや、投身した列車の運転手さんをそのために巻き込んで
しまいました。彼が自殺するのは、わかっていました。彼の死をはっきり予想していました。
私が逃げればその瞬間に、彼が自殺することは何の疑いもなく確信していたのです。
だから警察に保護されてそのことを、伝えました。でも彼の車が見つかったときには、もう
死んでしまっていたのです。
:自殺は残念ですか?
ええ、残念です。 私は、何ヶ月ものあいだ、逃亡に備えて彼に心の準備をさせていたのです。
たとえ露見して、刑務所で暮らすことになっても生きていけるよ、刑務所はそれほど
わるいところじゃない、と。
ところでいま知ったのですが、誘拐の最高刑は禁固10年なんですね。
私はてっきり20年だと思っていました。
:法務大臣がいま20年に引き上げようとしています。
それがいいですね。
そこで彼に、(20年の禁固刑になって)60歳になってから、再び社会に出ても
今の時代ならやっていけると、話して慰めていたのです。
:彼の自殺はあなたにとって・・
まったく、不要なことです。誰も自殺など、するべきではないと思います。
彼はもっともっと(事件について)多くのことを私に伝えることができたし、警察に対して
もそうでした。彼がなくなってしまい、複雑な事情を彼なしで再建しなければなりません。
ただ、彼についてはこれ以上はなす気はありません。
39 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:07:15 ID:8vQ+/58f
:監禁の孤独についてはどうですか。
人間や動物と接触するのが何よりも好きでしたので、その二つが失われたことで悲しい
思いをしましたが、孤独を感じないために、自分の作業をすることを覚えました。
読書や仕事です。たとえば家の改装は私が彼と一緒にやったものです。
:あの地下室もあなたが作った?
ええ。
:だけど牢獄だった?
閉じ込められていたのです。
何も犯罪を犯してないのに禁固されなければならないなんて、理解できませんでした。
:運命を恨みましたか ?
それは違いますが、
自分が何か悪いことをしたのだろうか、と自問し続けていました。神様に何か悪いことを
したのか、とも。何もしていません、あの狭い空間に閉ざされ、絶望し、腹を立てました。
私がいなくて心配しているであろう家族のことが、とても心配でした。
誘拐された最初は自分がどうなってしまうのかもわかりませんでした。
最初だけは死の不安もありました。
:神を信じますか?お祈りはしましたか?
そうですね、非常にアンビヴァレントです。ほんの少しは信じます。
お祈りは、始めはしましたが、後にしなくなりました。
ついでに言えばお祈りは犯人もしていましたし、意味はないです。
(無神論者のはずのキューバの)カストロ首相だって お祈りくらいならしてるでしょう。
:愛犬と離れ離れになったことは?
犬じゃなくて猫です。愛していた猫がおらずに気が狂いそうになるほどさびしかった。
そして祖母と祖父もです。彼らともう二度と会えないと感じていました。
(監禁中に)祖母も祖父もなくなってしまいました。
40 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:08:32 ID:8vQ+/58f
:ご両親とはどうでしょうか
とてもいい関係です。私は両親を愛しています。親と喧嘩していると噂が流れてますが、
そのようなことはありません。今はとても忙しくて両親のために割く時間がないのです。
いずれずっと両親のための時間ができると思います。
:将来の計画、これからの希望は?
教育を受けていませんので遅れを取り戻し、大学入学資格試験に受かって大学で
勉強したいです。専攻は決めてません。すべてのことに興味がありますが、
全部学ぼうとすると永遠に生きなくてはならなくなりそうです。
いまは(自分の事件に関連のある)メディア関連法規を学んでいます。
母に、巡礼旅行に行きたいと話しました、どことは決めてませんが。
あとは一度ベルリンに鉄道で旅行してみたいとも言いました、ここで列車に乗ったら、
あとは黙っていてもベルリンに到着して降りるだけ、みたいな。
ロンドンやニューヨークにも行きたいですが、体と神経がまだ大旅行には耐えられないようです。
:昔の友人とまた会えたりしますか?
ええ、幼稚園時代の友人が連絡をくれて、会うことになりました。
私はそもそも友人や人と会うのが大好きなのです。また私の運命に興味を持つ人たち
から、棚ひとつ分くらいの大量の手紙をもらっています。
:あなたが考えている個人的に重要な計画を教えて下さい?
二つの計画があります。一つは、メキシコで誘拐され行方不明になったり、犯罪の被害に
あったりする女性たちが多数いることを知ったので、彼女たちを支援する基金を作りたい。
そういうことが、起きてほしくない。
あとはアフリカで飢えている人々のために何かしたいのです。ここはカロリー過多の社会ですが、
自分は地下室で空腹に悩み、空腹がいかにして人々の尊厳を奪うか、身をもって知りました。
要するに、私は自分が苦しんだような苦しみを味わっている人々を、何とか助けたいのです
(終)
41 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:27:02 ID:Qrp4WQAz
たまにnyやMXで流れてる北欧の炉ビデオとか見ると日本以上にやばそうだよな。
42 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 05:48:28 ID:zX8cN4S/
なかなか賢そうな娘だな
43 :
七つの海の名無しさん:2006/09/11(月) 13:02:53 ID:8vQ+/58f