南米ウルグアイの首都モンテビデオで十七日、「中南米・カリブ地域の左翼・
革新政党による政権の経験」と題するセミナーが二日間の予定で始まりました。
セミナーは中南米の百を超える左翼政党や進歩勢力で構成するサンパウロ・
フォーラムが呼びかけたもの。アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、ベネズエラ、
エルサルバドル、ニカラグアなど十数カ国から中央、地方政権をになう左派・
革新政党が参加しています。
ウルグアイの左翼統一戦線「拡大戦線」を基盤とする同国政府のエレラ外務次官は
開会あいさつで、左派・革新の政権与党として率直な自己分析に基づいて過ちを
認めることが大事だと指摘。「それによってこそ方向や行動の修正が可能になる」と
述べました。
参加者が大きな関心を持っているのは、中央、地方にかかわらず、政府と左派・
革新政党との関係はどうあるべきか、どういう関係が国民の利益になるか、
というテーマだと報じられています。
セミナーでは、「経済・社会発展における中央政府の経験」「政治の民主化に
関する地方政府の経験」をテーマとする二つの分科会も開かれます。
ブラジルの与党・労働党から参加しているポマル国際担当書記は、セミナーの
背景として、「われわれは現在、これまでの独裁政権や新自由主義政権と
対峙する政治勢力が政権についた段階にある。政権政党はポスト新自由主義の
モデルを探求している」と述べています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-19/2006081907_02_0.html