肥満者の多くが「自分は健康的な食生活を送っている」と認識している
ことが、調査会社トムソン・メドスタットの調べで明らかになった。
「肥満を否定したい意識があるのか、あるいは健康な食生活、積極的な
運動の意味を理解していないのでは」と、同社は懸念している。
AP通信によると、調査は今年1〜3月、1万1000人以上に電話で実施
された。
肥満と見なされる人々の4分の3以上は「健康的な食習慣を送っている」、
また約40%が「少なくとも週に3回はかなりの運動をしている」と答えた。
肥満者の28%が1日に2回以上間食をしていると答えたが、正常体重の
人でも24%が同様に間食していた。
ただし調査では食べる量を尋ねていない。
疾病対策予防センター(CDC)によると、米国人の約3分の2が標準体重
を上回っており、約3分の1が肥満。
トムソン調査では、身長、体重はあくまで自己申告。
肥満度はCDCと同じ肥満度指数(BMI、体重÷身長の2乗)で判定した。
回答者のうち3100人が肥満もしくは肥満気味で、4200人以上が標準体重
以上。
約3800人は標準体重で、約200人が標準体重以下だった。
この構成比は、実際に身体を測定する政府の健康調査とほぼ一致する。
興味深いのは、肥満者とそうでない人の回答が一部であまり違わない点。
食品の栄養表示を常に調べると答えた割合は、肥満者で約19%、標準
体重者で24%だった。
また週3回以上外食すると答えた割合は、肥満者で約29%、標準体重者
で25%だった。
肥満者と標準体重者で答えが大きく違った質問の1つは、レストランで
出された食事を全部食べる頻度。
「常に」と答えた肥満者が41%だったのに対し、標準体重者は31%だった。
ニュースソース
http://www.usfl.com/Daily/News/06/08/0809_016.asp?id=49919